レビュー
老舗クリップボード履歴ソフト「CLCL」を手本に「Rust」で作り直した「CLCLR」
レジストリを汚さないポータブルアプリ。画像をWebP形式で圧縮保持するなどの工夫も
2026年10月19日 13:05
「CLCLR」は、老舗クリップボード履歴ソフト「CLCL」を手本に「Rust」言語で作り直したというアプリ。「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「MIT」。64bit版のWindows 10/11に対応しており、現在、プロジェクトのリリースページから無償でダウンロードできる。
「CLCL」は、以前にクリップボードへコピーされたテキストや画像、ファイルなどを[Alt]+[C]キーで簡単に貼り付けられるようにするアプリ。[Windows]+[V]キーに相当することを、そのはるか以前から実現していた老舗アプリだ。あらかじめ登録しておいた定型文などのデータを貼り付ける点など、今でも[Windows]+[V]キーより優れている点は多い。
今回紹介する「CLCLR」は、これを手本にしたアプリだという。「CLCL」のソースコードを移植したものではなく、設計から新しく起こし、メモリ安全性と速さを両立したプログラミング言語「Rust」で実装するというのがコンセプトだ。
ちなみに、作者は「CLCLR」を“クルクルル”と呼んでいるとのこと。
本家「CLCL」が本体(CLCL.exe)とフック用のDLL、設定ツールなどの組み合わせで動作するのに対し、「CLCLR」は64bitネイティブのEXEファイル1つで動作するのが設計上の特徴。設定や履歴の一覧はTOML形式のテキストファイルに、履歴データの本体は「blobs」フォルダーに保存される。いずれも実行ファイルと同じフォルダー内に置かれるポータブル仕様で、レジストリを汚さない(本家「CLCL」の履歴・登録アイテム・設定との互換性もなく、読み込むことはできない点には注意)。
また、画像はWebP形式の可逆圧縮で保存される。そのため、スクリーンショットのような画像ではオリジナルの形式を保持する場合よりも、ファイルサイズを大幅に節約できるのがうれしい。1,920×1,080ピクセルのスクリーンショット風の合成画像25件を保存した場合、作者の実測では本家の約206MBに対し「CLCLR」は、約22MBに収まったという。
使い方は本家を踏襲しており、[Alt]+[C]キーを押すと「CLCLR」の監視中に収集されたクリップボードの履歴がポップアップで表示され、選択すると対象のアプリに貼り付け(ペースト)される仕組み。よく使う内容は「ピン留め」(本家の「登録アイテム」にあたる)に残しておけるほか、テキスト変換、形式フィルター・ウィンドウフィルター、履歴の階層表示といった機能も備える。
一方、本家のプラグインの仕組みはない。代わりにテキスト変換や履歴の階層表示など、一部のプラグインにあたる機能が本体に組み込まれているが、常駐時のメモリ使用量は本家よりわずかに多く、作者自身も「本家より軽い」とは言えないとしている。
なお、「CLCLR.exe」にはデジタル署名がないため、初回起動時に「SmartScreen」の警告が表示されることがある。また、クリップボードの監視やキー入力の送信といった動作がキーロガーに似ているため、セキュリティソフトによっては誤検出されることがあるとのこと。
ソフトウェア情報
- 「CLCLR」
- 【著作権者】
- tsZ 氏
- 【対応OS】
- Windows 10/11(64bit版)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.5.0(26/10/18)


















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