脱初心者!すぐに役立つショートカットキー

第4回

作業効率を引き上げる「クリップボード」系の上級ショートカットキーをマスターしよう

「クリップボード」関連のコマンドとショートカットキー

 「クリップボード」はデータを一時保管できる領域で、選択した項目を移動させたり(切り取り)、コピーしたり、取り出したり(貼り付け)できます。ショートカットキーは以下の通りです。

  • [Ctrl]+[X]キー:切り取り([X]でハサミと覚えましょう)
  • [Ctrl]+[C]キー:コピー(「Copy」の「C」です)
  • [Ctrl]+[V]キー:貼り付け(QWERTY配列キーボードで[V]キーは[X]、[C]キーの右隣です)

 クリップボードの中身は通常の方法では見ることはできませんが、「Free Clipboard Viewer」などのアプリを使えばチェックが可能です。

クリップボードの内容を確認するアプリ

 クリップボードはテキストの編集でよく使われますが、実はそれ以外のデータ形式でも利用できます。

 たとえば、ペイントアプリで画像の一部を選択してコピーすると、その領域がクリップボードに保存されます。貼り付ければ、その複製が画像に追加されるでしょう。さらに、「Twitter」の新規投稿画面で貼り付ければ、画像を添付することも可能。アプリケーションやWebサービスの対応次第でもありますが、メールの作成やメッセンジャーアプリなど、さまざまなシーンで利用できるので試してみてください。

 また、クリップボードはファイルの操作でも利用可能です。マウスでファイルをドラッグ&ドロップするのが苦手な人は、ファイルを [Ctrl]+[C]キー でコピーして、目的のフォルダーで [Ctrl]+[V]キー を押してみてください。ファイルが複製されるはずです。ちなみに、 [Ctrl]+[X]キー で切り取ったときはファイルの移動になります。切り取られたファイルは半透明表示になり、他のフォルダーに貼り付けられると元の場所から消えます。

 さてさて、このようにショートカットキーのなかでもあまり知られていなかったり、ぜひ知っておいていただきたいものを取り上げていきく本連載。今回は上記の3つに加え、かならずマスターしてほしい2つのクリップボードショートカットを紹介したいと思います。

[Windows]+[V]キーでクリップボード履歴にアクセス

  [Windows]+[V]キー は「Windows 10 バージョン 1809」で導入された比較的新しいショートカットキーで、クリップボードの履歴を表示します。クリップボードは通常、新しいデータが格納されると、古いデータは上書きされてしまいます。しかし、こうした履歴機能があれば過去にクリップボードへコピーしたテキストや画像を再利用できて便利。よく使うものはピン留め(固定表示)することもできます。

 この手の機能はオンラインソフトでも実現可能で、そっちの方が高機能なのですが、OS標準で搭載されており、すぐに使えるという気軽さは何物にも代えがたいです。

[Windows]+[V]キーでクリップボード履歴にアクセス

 なお、この機能は既定で無効化されているので注意してください。ユーザーデータを勝手に保存するのはプライバシー上の問題があるため、手動で有効化する必要があります。[Windows]+[V]キーを初めて利用する際に有効化するよう促すポップアップが現れるので、それに従ってONにすればよいでしょう。この機能は大変便利なので、PCを買ったらまず [Windows]+[V]キー を押し、クリップボード履歴機能を有効化しておくことをお勧めします。

 さらに「Microsoft アカウント」を介した同期もサポートされているので、PCを複数所有している方はぜひ、同期機能も有効化しておきましょう。

この機能は既定で無効化されているので注意

[Ctrl]+[Shift]+[V]キーで書式なしの貼り付け

 Webページのテキストなどをクリップボードへコピーし、「Microsoft Word」などへコピーすると、文字装飾(フォント、大きさ、色など)まで一緒に貼り付けられてしまうことがあります。プレーンテキストで貼り付けたいときは書式をはがす必要があり、ちょっと面倒ですね。

テキストをコピーする際、そのスタイルまで一緒に保存されることがある
「Microsoft Word」などの対応アプリに貼り付けると、書式付きでテキストが貼り付けられてしまう

 実は、前述の [Windows]+[V]キー にはプレーンテキストとして貼り付ける機能が備わっており(Windows 11以降)、これを利用すると意図せずスタイル付きのテキストが貼り付けられるという事故を減らすことができます。

 また、書式付きテキストを扱えるアプリの多くは [Ctrl]+[Shift]+[V]キー をサポートしています。これを利用すれば、書式付きのテキストをプレーンテキストとして貼り付けることが可能。覚えておくと便利です。

 なお、「Microsoft Word」などで [Ctrl]+[Shift]+[V]キー が利用できない場合は、 [Ctrl]+[Alt]+[V]キー を試してみましょう。どの形式で貼り付けるかを選ぶダイアログが現れます。

「Microsoft Word」で[Ctrl]+[Alt]+[V]キー

[2023年9月6日編集部追記] 上述のキーボードショートカット [Ctrl]+[Shift]+[V]キー が「Microsoft Excel」でサポートされました。これは「バージョン 2306」で一度アナウンスされたものの、のちに撤回されていた機能でした。編集部でも、最新版「Excel」で利用できることを確認しています。