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「プレーンテキストとして貼り付け」に対応した「PowerToys 0.68.0」がリリース

広大なデスクトップを瞬間移動できる「マウス ジャンプ」も便利

「PowerToys」v0.68.0が利用可能に

 米Microsoftは3月2日(日本時間)、「Microsoft PowerToys」の最新安定版v0.68.0を公開した。本バージョンでは、「プレーンテキストとして貼り付け」と「マウス ジャンプ」という2つの新しいユーティリティが追加されている。

「プレーンテキストとして貼り付け」

「プレーンテキストとして貼り付け」

 Webページのテキストを選択してクリップボードへコピーし、「Word」や「OneNote」などの書式付きテキスト(リッチテキスト)を扱えるアプリへ貼り付けると、太字や斜字といった書式(スタイル)が付いてきて、煩わしく感じるときがある。こうしたアプリの多くはプレーンテキストとして貼り付けるキーボードショートカット[Ctrl]+[Shift]+[V]キーをサポートしているが、まだサポートされていなかったり、設定の変更が必要な場合がある。

 今回追加された「プレーンテキストとして貼り付け」は、こうした問題を一挙に解決してくれる有望なツールだ。この機能は初期状態で有効化されており、キーボードショートカットとして[Windows]+[Ctrl]+[V]キーが割り当てられている。

[Ctrl]+[V]キーでの貼り付け(上)と[Windows]+[Ctrl]+[V]キーでの貼り付け(下)

「マウス ジャンプ」

「マウス ジャンプ」。[マウス ユーティリティ]セクションにある

 一方の「マウス ジャンプ」は、[Windows]+[Shift]+[D]キーでマウスカーソルの位置へデスクトップ全体を縮小表示し、クリックしたポイントへカーソルを移動させるツール。高解像度のモニターを複数利用している環境など、広大なデスクトップでのマウスカーソル移動を容易にしてくれる。

[Windows]+[Shift]+[D]キーでマウスカーソルの位置へデスクトップ全体を縮小表示し、クリックしたポイントへカーソルを移動させる

 なお、この機能は初期状態で無効化されている。利用したい場合は設定画面の[マウス ユーティリティ]セクションや、「PowerToys 0.67.0」で追加されたタスクトレイアイコンのフライアウトから有効化する必要がある。

タスクトレイアイコンのフライアウトから有効化

 「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZone」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」など、「OSにも標準で備わっていればいいのに」と感じられる便利な機能が多く収録されている。

 対応OSは「Windows 10 バージョン 1903」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。

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ソフトウェア情報

「PowerToys」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10 バージョン 1903以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.68.0(23/03/02)