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PCのスリープ防止機能を強化した「PowerToys 0.69.0」 ~REGファイルプレビューも搭載

パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群

「PowerToys」v0.69.0が利用可能に

 米Microsoftは4月7日(日本時間)、「Microsoft PowerToys」の最新安定版v0.69.0を公開した。本リリースでは、新しいユーティリティ「レジストリ プレビュー」が追加されている。

新ユーティリティ「レジストリ プレビュー」

 「レジストリ プレビュー」は、レジストリファイル(*.reg)をシステムへインポートする前に、その内容をチェックするためのツール。レジストリファイルで編集・削除されるキーのパスや値などを、わかりやすく表示してくれる。

 このツールは既定で有効化されており、ファイルの右クリックメニューから利用可能。ただし、Windows 11の場合はモダンメニューではなく、クラシックメニューへアクセスする必要がある。

クラシックメニューへアクセスする必要がある

 クラシックメニューを開くには、モダンメニューの最下部にある[その他のオプションを表示]コマンドを利用するか、[Shift]キーを押しながらファイルを右クリックすればよい(最新のWindows 11の場合)。

 また、本バージョンでは「Awake」の機能が拡張された。「Awake」はPCがスリープ・休止状態へ移行するのを一時的に防止するツールで、わざわざシステムの電源設定を調整しなくても、タスクトレイアイコンから手軽にON/OFFできるのが魅力。一定時間だけPCを起こしたままにしたり、モニターをONにしたままにすることもできる。

 v0.69.0では、[有効期限が切れるまで起動したままにする]モードが追加。指定した時刻まではPCをスリープ・休止させないといった運用が可能になった。

「Awake」に[有効期限が切れるまで起動したままにする]モードが追加

 ただし、このモードは終了日時を指定する必要があるためか、タスクトレイアイコンからは利用できないので注意。「PowerToys」の設定ダイアログにアクセスする必要がある。

タスクトレイアイコンからは利用できない

 「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZone」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」など、「OSにも標準で備わっていればいいのに」と感じられる便利な機能が多く収録されている。

 対応OSは「Windows 10 バージョン 2004」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。

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ソフトウェア情報

「PowerToys」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10 バージョン 2004以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.69.0(23/04/07)