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「PowerToys」にPCを起動したままにしておける機能「Awake」が追加

v0.41が正式リリース。「FancyZones」や「Color Picker」、「PowerToys Run」も改善

「PowerToys」v0.41.2

 米Microsoftは6月29日(日本時間)、「PowerToys」v0.41.2を正式公開した。本バージョンの目玉は、新しいツール「Awake」が追加されたことだ。

 「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代盛んに行われていた取り組みをWindows 10で、しかもオープンソースで復活させたものだ。執筆時現在の最新版はv0.41.3で、「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能(64bit版のみ)。すでにインストール済みの場合は内蔵のアップデーターで更新することもできる。対応OSは「Windows 10 バージョン 1903」以降。

Awake

 「Awake」は、PCを起動したままにできるツールだ。ラジオボタンでモードを切り替えるだけでよいので、OSの電源設定を変更する手間を省ける。指定した時間だけ起動したままにしたり、モニターをONにしたままにする機能も備えているので、「あと1時間だけ画面を表示させておきたい」といったニーズにも対応できる。

PCを起動したままにできる「Awake」

Color Picker

 「Color Picker」はデスクトップ上の指定した位置の色を調べられるスポイトツール。ここ最近の機能拡充で、使いやすいエディターや色の履歴機能が追加されたほか、対応する色の形式(HEX、RGB、HSL、SMYKなど)も拡充されている。

[Windows]+[Shift]+[C]キーで気軽に利用できるスポイトツール
ここ最近の機能拡充で、使いやすいエディターや色の履歴機能が追

 今回のアップデートでもキーボードナビゲーションをサポートするなど、細部の改善が図られた。

FancyZones

 ウィンドウを決まったレイアウトにすばやく配置できる「FancyZones」は、プロセスが「PowerToys」本体から分離。専用のアイコンが追加された。おそらく安定性やメンテナンス性の向上を図ってのことだと思われる。

ウィンドウを決まったレイアウトにすばやく配置できる「FancyZones」
プロセスが「PowerToys」本体から分離。専用のアイコンが追加された

 キーボード対応をはじめとするレイアウトエディターの改善や、アクセシビリティ関連の不具合修正も行われている。

PowerToys Run

 「PowerToys Run」は[Alt]+[Space]キーで簡単に呼び出せるコマンド型のランチャー。今回のアップデートではクラッシュの不具合が解決されたほか、単位変換のプラグイン(%%)や「設定」アプリの各項目へアクセスするためのプラグイン($)が導入された。

単位変換のプラグイン(%%)

Shortcut Guide

 [Windows]キーとの組み合わせて利用できる便利なショートカットキーを案内する「Shortcut Guide」は、起動方法が変更された。従来は[Windows]キーの長押しでアクセスできたが、最新版では[Windows]+[Shift]+[/]キーが割り当てられている。一見少馴染みのないキーコンビネーションに思えるが、[Windows]+[?]キーだと考えれば覚えやすい。

[Windows]キーとの組み合わせて利用できる便利なショートカットキーを案内する「Shortcut Guide」

ソフトウェア情報

「PowerToys」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.41.3(21/06/29)