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「PowerToys 0.83」が公開 ~PCをちょっと起動したままにする便利ツール「Awake」が強化

Microsoft公式のパワーユーザー向けシステムユーティリティ群

「PowerToys」v0.83.0が利用可能に

 米Microsoftは7月31日(日本時間)、「Microsoft PowerToys」の最新版v0.83.0を公開した。「PowerToys 0.83」では、PCを起動したままにしておけるツール「Awake」で多くの改善が行われている。

 「Awake」はバックグラウンドスレッドを生成し、「ユーザーが利用中である」ことをOSに知らせるツール。OSの省電力設定を変更することなく、デバイスを一時的に起動したままにしておける。指定した時刻まで、または指定した時間が経過するまで起動したままにすることも可能。

 「Awake」には4つのモードがあるが、今回のアップデートはモードごとにタスクトレイのアイコンが変化するようになった。

モードごとにタスクトレイのアイコンが変化するように

 また、「Windows Forms」への依存も削除され、Win32 APIでタスクトレイアイコンが実装された。トレイアイコンのツールチップにタイマーの残り時間が表示されるようになったほか、トレイアイコンのコンテキストメニューがDPIスケーリングを尊重するようになるなどの機能強化が図られた。さらに、リファクタリングにより今後のメンテナンスが容易になっているという。今後の改善にも期待したい。

「Windows Forms」への依存も削除。Win32 APIでタスクトレイアイコンが実装された

 「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代、盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZones」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」など、『OSにも標準で備わっていればいいのに』と感じられる便利な機能が多く収録されている。

『OSにも標準で備わっていればいいのに』と感じられる便利な機能が多く収録されている「PowerToys」

 対応OSは「Windows 10 バージョン 2004」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。

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ソフトウェア情報

「PowerToys」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.83.0(24/07/31)