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「Grok 4.6」が発表 ~長時間稼働するエージェント作業に特化、価格は据え置き

「GPT-5.6 Sol」に並ぶ知能スコア。「Cursor」「Grok Build」で即日利用可能

「Grok 4.6」が発表

 米SpaceXAIは8月12日(現地時間)、「Grok 4.6」を発表した。7月に公開された「Grok 4.5」を基盤としつつ、長時間稼働するエージェント作業に特化した新モデルだ。

 手順の多いタスクや対話型・ビジュアル作業、複雑なプロジェクトの構築に強みがあり、トピックの調査、情報の分析、コードベース全体にわたる作業、アイデアを洗練されたアプリケーションや成果物へ仕上げる作業など、多くのステップを要する複雑なタスクにも一貫して取り組めるという。

 9つのベンチマークを組み合わせた複合スコア「Artificial Analysis Intelligence Index」では61点を記録し、「GPT-5.6 Sol」(Max)と同等。エージェント型コーディングやナレッジワークで高い知能を発揮する。

 一方、「DeepSWE v1.1」や「Terminal-Bench v3.0」では「GPT-5.6 Sol」「Fable 5」に水をあけられている。ピンポイントなコーディング課題を解決するといった用途よりも、長い作業を壊さずに進める能力に優れているといえる。

主要ベンチマークの結果(「Cursor」ブログより引用)

 モデルの学習には「Grok 4.5」で再生成された教師ありファインチューニング(SFT)データが用いられており(self-generated SFT)、問題のある推論過程はモデルベースのチェック(model-based filtering)で排除されている。また、ナレッジワークやコーディング、カーネル最適化、Web開発、コンピューター支援設計(CAD)など、実際の作業環境に近い強化学習(RL)も実施されているとのこと。「Grok 4.6」がナレッジワークやコーディング、デザイン提案に強く、長いタスクで破綻しにくいモデルになっているのには、こうした工夫が功を奏しているようだ。

 また、安全対策もモデルの能力に合わせて調整されており、能力と安全対策の較正について同社史上もっとも広範なデプロイ前テストを実施。デプロイ後のテストや第三者によるテストも行われているという。

 「Grok 4.6」は同日より、「Cursor」(先日同社が買収)と「Grok Build」で利用可能。SpaceXAIのAPIのほか、「OpenRouter」「Vercel」「Cloudflare」といったパートナー経由でも使える。

 価格は入力100万トークンあたり2米ドル、出力100万トークンあたり6米ドルから。高速版はその2倍となる。「Grok 4.5」から料金は据え置きで、同社は「同じ価格で大幅な改善」とアピールしている。

 なお、最初の1週間はプロモーション特典が適用される。「Cursor」と「Grok Build」では、プランに含まれる利用枠が通常の2倍となる。