ニュース

AMD公式のオーバークロックツール「Ryzen Master」に2件の脆弱性

修正版はすでに提供済み

AMDのセキュリティ情報ページ

 米AMDは8月11日(現地時間)、セキュリティアドバイザリ「AMD-SB-9020」を公開した。オーバークロックツール「AMD Ryzen Master」と「AMD Ryzen Master Monitoring SDK」に、以下の2件の脆弱性が存在するという(括弧内は「CVSS 4.0」の基本値と深刻度の評価)。

  • CVE-2025-54512:ローカルの低権限攻撃者がセットアップフォルダーに悪意のあるDLLを配置し、管理者が「AMD Ryzen Master」をインストールすると、権限昇格や任意コード実行につながるおそれがある(7.0/High)
  • CVE-2026-0465:「AMD Ryzen Master」のドライバーに存在する解放後メモリ利用(Use-After-Free)の脆弱性により、クラッシュやサービス拒否(DoS)が引き起こされるおそれがある(5.6/Medium)

 いずれの脆弱性も、下記のバージョンで対処済み。該当する修正バージョン以降への更新を推奨している。

製品CVE修正バージョン公開日
AMD Ryzen MasterCVE-2026-04653.1.1.55022026年7月22日
AMD Ryzen MasterCVE-2025-545123.0.0.41992025年7月23日
AMD Ryzen Master(AMD Ryzen 3000シリーズ向け)CVE-2025-545122.14.3.50402026年3月13日
AMD Ryzen Master Monitoring SDKCVE-2026-04653.1.1.54782026年7月22日
AMD Ryzen Master Monitoring SDKCVE-2025-545123.0.1.47322025年11月21日

 「AMD Ryzen Master」は、「AMD Ryzen」プロセッサーや統合「Radeon」グラフィックスのパフォーマンスをリアルタイムに制御できるツール。クロックや電圧を自在に変更し、アプリケーションや用途に応じてパフォーマンス、電力消費、安定性のバランスを調整できる。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能だ。