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「Copilot+ PC」のAI機能が「AMD Ryzen AI 300」「Intel Core Ultra 200V」にも解放

2025年3月非セキュリティプレビュー更新プログラムから順次展開

公式ブログ「Windows Experience Blog」におけるアナウンス

 米Microsoftは3月31日(現地時間)、「Copilot+ PC」のAI機能がAMD/Intelプロセッサー搭載デバイスでも利用可能になったと発表した。これまでQualcommの「Snapdragon X」シリーズでしか利用できなかった機能の一部が、「Ryzen AI 300」「Core Ultra 200V」シリーズでも利用できるようになる。また、「Snapdragon X」搭載デバイスでも機能強化が行われた。

  • Live Captions:デスクトップで流れている音声(オンラインミーティング、ポッドキャスト、動画など)にリアルタイムで字幕を表示する「ライブキャプション」が、AMD/Intelデバイスでも利用可能に。40以上の言語から英語に翻訳する機能に加え、27の言語から中国語に翻訳する機能も展開され、AMD/Intelデバイスでも近日中に利用できるようになる
    27の言語から中国語への翻訳が可能な「ライブキャプション」
  • Voice Access:言葉でPCを操れるアクセシビリティ機能「音声アクセス」で、「Snapdragon X」搭載デバイスでアップデート。「Copilot+ PC」のNPUを活用するように
  • Cocreator in Paint「ペイント」アプリの「コクリエイター」機能がAMD/Intelデバイスに対応。ラフな下書きをAIが芸術レベルまでに洗練させてくれる
    ラフな下書きをAIが芸術レベルまでに洗練させてくれる「ペイント」アプリの「コクリエイター」機能
  • Restyle Image and Image Creator in Photos:「フォト」アプリの「リスタイル イメージ」と「Image Creator」もAMD/Intelデバイスに対応。わずか数回のクリックで油絵やスケッチ、モダンアートスタイルに写真を加工したり、プロンプトをもとに画像を生成してもらったりできる。これらの機能はインターネット接続と「Microsoft アカウント」が必要。プロンプトは英語に最適化されている
    「フォト」アプリの「Image Creator」でAIに画像を生成してもらう

 これらの新機能は、2025年3月非セキュリティプレビュー更新プログラムを適用した「Windows 11 バージョン 24H2」で利用可能。「制御された機能ロールアウト」(CFR)と呼ばれる手法で、今後1カ月にわたり段階的に提供範囲が拡大される。いち早く試したい場合は、「Windows Update」設定ページの[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する]というチェックボックスをONにしておくとよい。

「Windows Update」設定ページの[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する]というチェックボックスをONに