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「Microsoft フォト」アプリにさらなる強化 ~OCR、AI、シェル連携の拡充をテスト開始

要望の多かったJXLファイルのサポートも

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 米Microsoftは3月24日(現地時間)、「Microsoft フォト」アプリのアップデートを発表した(v2025.11030.20006.0)。まずはWindows 11のすべての開発者チャネル、およびWindows 10のRelease Previewチャネルに展開される。大きな問題がなければ、近いうちに製品版OSにも導入される見込みだ。

OCRで抽出したテキストをWebで検索

 新しい「Microsoft フォト」アプリでは、復活した光学式文字認識(OCR)が強化。検出したテキストをWebで検索する機能が追加された。

 「フォト」アプリのOCR機能は、日本語を含む160カ国語をサポート。ビューワーウィンドウの下部中央に追加された[テキストのスキャン]ボタンを押すと写真の解析が開始され、検出されたテキストが選択可能な状態となる。テキストを選択して右クリックすれば、クリップボードへのコピーやWeb検索が可能だ。

ビューワーウィンドウの下部中央に追加された[テキストのスキャン]ボタンを押すと写真の解析が開始
検出されたテキストが選択可能な状態となる

「エクスプローラー」の右クリックメニュー

「フォト」アプリの「エクスプローラー」コンテキストメニューが拡充

 「フォト」アプリの「エクスプローラー」コンテキストメニューが拡充され、AI編集やビジュアル検索といった機能に直接アクセスできるようになる。従来は[フォトで編集]だけだった。

サブフォルダーのコンテンツをギャラリーに表示

 [ギャラリー]ビューに表示するコンテンツをコントロールするオプションが拡充され、サブフォルダーにあるコンテンツを含むかどうかを指定できるようになった。

サブフォルダーのコンテンツをギャラリーに表示

[Copilot]ボタンが追加

ツールバーに[Copilot]ボタンが追加

 「ペイント」と同様、ツールバーに[Copilot]ボタンが追加。以下のAI機能へ簡単にアクセスできるようになった。

  • Photo Editing Tips:写真をより美しく加工するためのヒントをAIが提示
  • Image Insights:被写体に関する情報を調べて、教えてくれる
  • Framing Suggestions:写真スキル向上のために、パーソナライズされた提案を行う

そのほかの改善

 そのほかにも、JXLファイルのサポートや不具合の修正などが行われた。「Copilot+ PC」の「Image Creator」および「Restyle Image」の品質やパフォーマンスも向上しているとのこと。