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「Microsoft フォト」アプリに照明コントロールやセマンティック検索などの新機能
「Copilot+ PC」で利用できる新しいAI機能が追加、テスト開始
2025年6月9日 14:16
米Microsoftは6月6日(現地時間)、「Microsoft フォト」アプリのアップデートを発表した(v2025.11060.5006.0)。新しいAI機能がいくつか、「Copilot+ PC」で利用できるようになっているという。
リライト(Relight)
「リライト」は写真に最大3つの光源を配置し、光の色を調整したり、光が収束するフォーカスポイントを設定できる機能だ。ライティングを自在にコントロールして、写真の魅力を高めることができる。
とはいえ、入門者にとってライティング調整は少し難しいかもしれない。そこで、ワンクリックで適用できる照明スタイルがいくつかプリセット(内蔵)される。とりあえずプリセットスタイルを適用し、気に入らないところがあれば微調整を行うとよいだろう。
なお、この機能はSnapdragonを搭載した「Copilot+ PC」で利用可能。AMDとIntelを搭載した「Copilot+ PC」への対応も、今後数カ月以内に行われる見込み。
セマンティックベースの検索
「Copilot+ PC」のファイル検索機能「Windows Search」には「セマンティックインデックス」(semantic indexing)と呼ばれる機能が導入されており、内容を自然な言葉で説明すると、それにマッチする写真を検索できる。ファイル名や撮影日を正確に覚えていなかったり、ファイル名の管理が行き届いていなくても、目的の写真を探し出せる便利な検索機能だ。
このAI検索機能が、「フォト」アプリにも導入される予定。「海辺の夕日」や「家族でアウトドアを楽しむ」といった説明を入力するだけで、関連性の高い検索結果が表示される。
なお、このセマンティックベースの検索はローカルに保存されている写真のみが対象。検索処理はローカルで完結し、インデックスされた写真がMicrosoftに送信されたり、AIモデルのトレーニングに使用されたりすることはないという。
「Entra ID」が「リスタイル イメージ」と Image Creator をサポート
そのほかにも、これまで個人の「Microsoft アカウント」でしか利用できなかった「リスタイル イメージ」と「Image Creator」が、職場と学校のアカウント(Microsoft Entra ID)でサポートされる。