ニュース

AMD公式のオーバークロックツール「Ryzen Master」に脆弱性

修正版への更新を

同社のサポートページ

 米AMDは2月14日(現地時間)、同社が公式に提供するオーバークロックツール「AMD Ryzen Master」に脆弱性(CVE-2022-27677)があることを明らかにした。v2.10.1.2287への更新が推奨されている。

 「AMD Ryzen Master」は、「AMD Ryzen」プロセッサーや統合「Radeon」グラフィックスのパフォーマンスをリアルタイムに制御できるツール。クロックや電圧を自在に変更し、アプリケーションや用途に応じてパフォーマンス、電力消費、安定性のバランスを調整できる。

 今回修正された脆弱性の内容は、「AMD Ryzen Master」インストール中の特権の検証失敗により、本来権限がないはずのユーザーがファイルを変更できてしまうというもの。最悪の場合、特権昇格とコードの実行につながる可能性がある。