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タスクトレイにランチャーパネルを追加した「PowerToys 0.67.0」、ツールのON/OFFも簡単に
コマンドランチャー「PowerToys Run」の[Tab]キーの挙動も変更可能、より使いやすく
2023年2月2日 13:09
米Microsoftは2月2日(日本時間)、「Microsoft PowerToys」の最新安定版v0.67.0を公開した。本バージョンでは、Windows 11の[クイック設定]パネルによく似たシステムトレイランチャーを追加。わざわざ設定画面を開かなくても、タスクトレイから手軽に「PowerToys」のツールを起動したり、機能をON/OFFできるようになった。
「PowerToys」のシステムトレイランチャーは、タスクトレイアイコンの右クリックでアクセス可能。初期状態では、以下のツールを起動するためのショートカットが用意されている。
- Color Picker:デスクトップ上の支持したポイントの色を採取
- FancyZones エディター:ウィンドウを好みの位置・大きさで配置する「FancyZones」のレイアウト編集画面を起動
- ホスト ファイル エディター:OSの「hosts」ファイルを編集するGUIツール(「PowerToys 0.64」で追加)
- PowerToys Run:[Alt]+[Space]キーで呼び出せるコマンドランチャー
- Text Extractor:デスクトップ上のテキストを読み取るOCRツール(「PowerToys 0.62」から利用可能)
- スクリーン ルーラー:デスクトップ上のオブジェクトの長さを図るための物差し
- Shortcut Guide:[Windows]キーを使った便利なショートカットを案内
さらに、ランチャーパネル右上の[その他]ボタンを押すと、「PowerToys」に収録されているモジュールをトグルスイッチで個別にON/OFF可能。ここで無効化したツールは、ショートカット画面からも削除される。
そのほかにも、各ツールでさまざまな改善と修正が行われた。とくに「PowerToys Run」では、[Tab]キーによるナビゲーションを改善。検索結果とコマンドボタンを順にフォーカス移動するモード(既定)と、検索結果だけをフォーカス移動するモードを選択できるようになり、ユーザービリティが向上している。
「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZone」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」など、「OSにも標準で備わっていればいいのに」と感じられる便利な機能が多く収録されている。
対応OSは「Windows 10 バージョン 1903」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。Windows 10/11であれば「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。
ソフトウェア情報
- 「PowerToys」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows 10 バージョン 1903以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.67.0(23/02/02)