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OCR機能や記号入力補助ツールを強化した「PowerToys 0.66.0」がリリース

自己完結型「.NET 7」アプリとなりランタイム管理も簡素化、リソース消費も削減

「PowerToys」v0.66.0が利用可能に

 米Microsoftは1月6日(日本時間)、「Microsoft PowerToys」の最新安定版v0.66.0を公開した。本バージョンで「PowerToys」は自己完結型(self-contained)の「.NET 7」アプリとなり、ランタイムの管理が容易になったほか、ログの採取処理を見直してリソース消費が削減された。また、以下のユーティリティでいくつかの機能改善が行われている。

Text Extractor

 「Text Extractor」は、デスクトップ上の選択できないテキストをOCR(光学文字認識)にかけ、その結果をクリップボードへコピーするツール。エラーメッセージを転写する手間を省いたり、外国語のメニューを翻訳したい場合に便利。初期設定では[Windows]+[Shift]+[T]キーで起動できる。

 「PowerToys 0.66.0」では、テキストを選択する際に右クリックメニューからOCR言語を選択できるようになった。また、日中韓言語で利用するとコピーした文字に不要な空白が追加される問題も解消されている。

テキストを選択する際に右クリックメニューからOCR言語を選択できるように

Quick Accent

 「Quick Accent」は、アクセント記号付き文字の入力を補助するユーティリティ。たとえば[A]キーを推した状態でスペースキーを押すと、デスクトップ上部にツールバーが現れ、「A」に関連するさまざまな記号を入力できるようになる。

 今回のアップデートではデフォルトの入力遅延が調整され、操作性が改善。ピンインやマケドニア語の文字が追加された。ダークモードもサポートされている。

ダークモードもサポート

 また、ツールバーの文字を使用頻度順に並べ替えるオプションが追加。よく利用する文字をすばやく入力できるようになった。

ツールバーの文字を使用頻度順に並べ替えるオプション。ピンインやマケドニア語の文字にも対応

 そのほかにも、「PowerToys Run」でファイルのドラッグ&ドロップがサポートされるなど、多くの機能改善が施されている。

 「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZone」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」など、「OSにも標準で備わっていればいいのに」と感じられる便利な機能が多く収録されている。

 対応OSは「Windows 10 バージョン 1903」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。Windows 10/11であれば「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。

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ソフトウェア情報

「PowerToys」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10 バージョン 1903以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.66.0(23/01/06)