やじうまの杜

書式なし(プレーン)テキストとして貼り付けたい場合は[Windows]+[V]がお勧め

Windows 11なら「書式はがし」に「メモ帳」アプリは要らない

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 先日、「メモ帳」アプリのテキスト編集コントロールが「Edit」から「RichEdit」ベースとなり、大きく機能が拡充されたことをお伝えしました。

 その記事での反応で多かったのが、「テキストをいったんメモ帳に貼り付けて、書式をはがす」という操作はできなくなるのか? という疑問でした。結論から言いますと、新しい「メモ帳」アプリのRichEditコントロールはあくまでもプレーンテキストの処理エンジンとして用いられており、ここからコピーしてもテキストの書式データはクリップボードに格納されません。

Webページからテキストをコピー。プレーンテキストデータとともに書式付きのHTMLデータがクリップボードに格納されている
「Microsoft Word」へ貼り付けると、書式付きテキストとなる
【Webページからテキストをコピーし、「Word」へ貼り付けた様子 - 窓の杜】
[貼り付けのオプション]を選択することで、書式なし(プレーン)テキストに変更できるが、こうした機能はどのアプリでもサポートされているわけではない
「メモ帳」アプリに一回貼り付けてコピーして「書式はがし」。プレーンテキストデータのみがクリップボードに格納されるため、どのアプリでも書式なしテキストとして貼り付けられる

 なお、クリップボードに拡張されているデータの閲覧には、かなり前に窓の杜で紹介した「Free Clipboard Viewer」というビューワーを利用しました。現在でも利用可能で、最新版は2021年3月リリースのv4.0です。

 ――と、ここまで長々と説明しましたが、わざわざ「メモ帳」アプリを利用して「書式はがし」をしなくても、Windows 11であれば[Windows]+[V]キーの利用がお勧め。[テキストとして貼り付け]というコマンドが最初から用意されており、プレーンテキストでのペーストが可能です。

[Windows]+[V]キーの[テキストとして貼り付け]コマンド

 クリップボード履歴にアクセスしたり、複数デバイス間で「Microsoft アカウント」を介してデータ同期することができる便利な機能なので、ぜひ活用してください。

【Windows 11で書式を除外してテキストを張り付ける方法 - 窓の杜】
[テキストとして貼り付け]コマンドでプレーンテキストをペーストできる
「設定」アプリの[システム]-[クリップボード]セクション。クリップボード履歴にアクセスしたり、複数デバイス間で「Microsoft アカウント」を介してデータ同期することも可能

 なお、[Windows]+[V]キーでデータを貼り付けるには、あらかじめ機能を有効化しておく必要があります。また、Windows 10では[テキストとして貼り付け]コマンドが利用できないので注意しましょう。

あらかじめ機能を有効化しておく必要がある
Windows 10では[テキストとして貼り付け]コマンドが利用できない