レビュー

“AMD Radeon”ブランドが冠されたRAMディスク作成ツール「AMD Radeon RAMDisk」

“Radeon”ブランドのメモリモジュール“Radeon Memory”のユーザーは6GBまで作成可能

「AMD Radeon RAMDisk」v4.4.0.19

 「AMD Radeon RAMDisk」FREEWARE版は、CPU/GPUでおなじみの“AMD Radeon”ブランドが冠されたRAMディスク作成ツール。64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1に対応するフリーソフトで、同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 本ソフトを利用すると、メインメモリ上に仮想ディスクを作成し、“RAMディスク”として利用することが可能。PCの電源をOFFにすると内容が失われてしまうという欠点を抱えるものの、HDDよりも高速にデータを読み書きできるので、一時ファイルを保存するといった用途に最適だ。

 本ソフトは、“Radeon”ブランドのメモリモジュール“Radeon Memory”シリーズ向けのツールと位置付けられている。他社製のメモリを利用していても使用することはできるが、“Radeon Memory”ユーザーが最大6GBのRAMディスクが作成できるのに対し、他社製メモリのユーザーは最大4GBまでしか作成できないという制限がある。よりサイズの大きなRAMディスクを作成したい場合は、上位の有償版を購入しよう。また、有償版では無償版で表示される広告が免除される。

“Radeon Memory”のユーザーは6GBまで、他社製メモリのユーザーは4GBまでのRAMディスクが作成可能
作成されたRAMディスク

 ソフトそのものはDataram社製のRAMディスクツール「Dataram RAMDisk」がベースになっており、機能上の違いはほとんどないようだ。

 RAMディスクを新たに作成するには、まず[Load/Save]タブでイメージファイルの保存先を指定し、“Load Option”で“Create a new disk”を選択する。このとき“Save Disk Image at Shutdown”オプションを有効化しておけば、本ソフトが終了する際にRAMディスクの内容がイメージファイルへと書き出される。

 ただし、強制終了した場合などはデータが失われてしまう恐れがあるので、過度な期待は禁物だ。RAMディスクの内容を逐次イメージファイルへバックアップする機能も備えているが、この機能は上位の有償版でのみ利用できる。

 次に、[Settings]タブでディスクサイズとドライブレター、ディスクラベルなどを指定する。あとは[Start RAMDisk]ボタンを押せばRAMディスクが作成され、ファイルシステムへマウントされる。このとき、RAMディスクは自動でNTFSでフォーマットされる。

[Load/Save]タブ
RAMディスクを初めてマウントする際はドライバーのインストールが必要

ソフトウェア情報

「AMD Radeon RAMDisk」FREEWARE版
【著作権者】
Dataram Corporation
【対応OS】
Windows Vista/7/8/8.1(64bit版を含む)
【ソフト種別】
フリーソフト(個人の非商用利用のみ)
【バージョン】
4.4.0.19

(柳 英俊)