ローカルAIの杜
WindowsのGUIでローカルAIを構築できる無料ツール「LM Studio」 ~インストールと基本的なチャットのつかいかた
日本語でお手軽! 専門的な設定やコマンドライン操作も不要で始められる
2026年8月25日 13:00
クラウドで動くAIの利用は、われわれにとって日常的なものになった。そこでは、最先端のAIモデルやAIアプリケーションが、文字どおり日進月歩で開発されている。
そうした進歩に伴い、ダウンロードして自分の環境で使えるオープンなAIモデルも、高性能なものが次々と出ている。AIサーバー用だけでなく、量子化などの技術の発展により、ディスクリートGPUを搭載したPCで快適に動くAIモデルも多数公開されている。
自分のPC上でローカルにAIモデルを動かす(推論を実行する)理由はいろいろある。AIのトークン消費を気にせずに、ローカルでガンガン回したいというニーズもあるだろう。また、個人情報や社外秘文書などクラウドに出せないデータをAIにかけたいというニーズもある。
それだけでなく、最新のオープンなAIモデルを自分の手元でいろいろ試したいという人も、本誌の読者にはけっこういるのではないかと思う。
WindowsのGUIでローカルAIを構築できる「LM Studio」
今回紹介する「LM Studio」は、WindowsでそのようなローカルAIを動かすツールだ。2025年7月から個人だけでなく、企業や組織でも無料で利用可能となっている。
AI推論エンジン「llama.cpp」をベースに、GUIで簡単に使えるようになっており、インストールしてすぐ動かせる。モデルのダウンロードや管理の機能も備えているため、オープンなAIモデルが世界中から集まっている「Hugging Face」から、自分のPCのスペックに合ったAIモデルを検索してインストールするのも数クリックでできる。
使い道のひとつとしては、「LM Studio」単体で、おなじみのチャット型インターフェイスによるAIとの対話が可能だ。モデル自体が持っている知識による回答のほか、アップロードした文書ファイルにもとづいた回答や、アップロードした画像を認識して説明させるといったこともできる。さらに、AIを外部のツールやデータソースにつなぐMCPプロトコルにも対応している。
また「LM Studio」がAIサーバーとなって「Claude Code」や「EmEditor」といった他のツールから、クラウドのAIサーバーの代わりに利用させるという使い方もできる。
そのほかにも「LM Link」機能を使うと、インターネット経由で他のPCやiPhoneから、自分の「LM Studio」で動いているAIを呼び出すこともできる。なお、これは「Tailscale」のVPN技術がベースになっている。
以下では、「LM Studio」単体での使い方を紹介する。
「LM Studio」をインストールする
本ツールは、プロジェクトのダウンロードページからインストーラーを無償でダウンロードできる。同じページに「LM Studio」と「LM Studio Bionic」の2種類のソフトが並んでいるので注意されたい。
インストーラーを実行すると、ライセンス契約書に同意するか、どのユーザーにインストールするか、インストール先を尋ねられる。1人で使うならすべてデフォルトのまま進んでいけばよいだろう。
インストールが完了すると、そこから「LM Studio」を起動できる。
「LM Studio」を最初に起動すると、初期設定ウィザードが実行され、最初のAIモデルが勧められる。ここでダウンロードしてもよいし、ここではスキップして後からインストールしてもよい。
また、「Advanced settings(詳細設定)」も表示され、AIサーバー起動などのための「Developer Mode」をONにすることもできるが、すぐに使わないのであれば特にONにする必要はない(後からONにできる)。
これで初期設定は完了だ。「LM Studio」が起動したら、画面左下の歯車型の設定アイコンから[General]-[App Language]で[日本語(Beta)]を選んで、UIを日本語化しよう。
なお、初期設定ウィザードでAIモデルをダウンロードしなかった場合は、左端に上から並んだ一番下にある虫眼鏡のアイコンをクリックして、使いたいAIモデルを選んでダウンロードできる。
AIモデルのダウンロードには少し時間がかかるが、完了するとウィンドウ右下に通知が表示される。ここで[Load Model]をクリックすると、モデルがチャットに読み込まれる。
「LM Studio」でAIとチャットする
あとはチャット画面でのおなじみの操作で、AIに質問をすると返事がくる。さっそくAIとチャットしてみよう。
ここでは、テキストやWord、PDFなどの文書をドラッグ&ドロップで添付して、その文書をもとに回答をもらうこともできる。画像を認識する機能もあり、アップロードした写真について質問可能だ。
「LM Studio」でいろいろなモデルを試してみよう
これでひとしきり使えるようになったわけだが、「LM Studio」で扱えるモデルは非常に多い。
冒頭に触れたように「Hugging Face」から、自分のPCのスペックに合ったAIモデルを検索してインストールできる。入手できるAIモデルは推論性能や特性などもさまざまだ。自分なりの推論をさせるのもよいし、世界中で日々公開されるオープンなモデルをテストしたり、「どのモデルや量子化サイズが自分のPCで一番快適に動くか」を宝探しのように試したりするのもよいだろう。
さて、「LM Studio」の基本的な使い方はここまでにして、具体的なユースケースについては稿を改めたい。
著者プロフィール:高橋 正和
フリーランスのライター&編集者。IT系の書籍編集、雑誌編集、Web媒体記者などを経てフリーに。現在、「窓の杜」「クラウド Watch」などのWeb媒体や雑誌などに幅広く執筆している。なお、同姓同名の方も多いのでご注意。
ソフトウェア情報
「LM Studio」Windows版
【著作権者】Element Labs 社
【対応OS】Windows 10以降(AVX2命令セットに対応したx64、ARM(Snapdragon X Elite))
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.4.21(26/08/12)





































