いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】コピペで列幅の違う表を上下に並べたらダメ? レイアウト崩れを防ぐ方法

「リンクされた図」の機能でレイアウト崩れを回避できます

レイアウトの異なる表を縦に並べたら列幅が・・・

 エクセルで作成した複数の表をひとつのワークシートにまとめたいことがありませんか? 関連する表を並べたい、A4用紙1枚に印刷したいなど、理由はいろいろあります。しかし、形式の異なる表を貼り付けると、元のレイアウトが崩れてしまいます。

全店舗の売上実績(左)の下に各店舗の内訳(右)を貼り付けたいとします
コピー先の列幅にあわせてレイアウトが崩れてしまいます

 このような時は、広い列幅に揃えて対応することが多いと思いますが、今度は上の表の列幅が広がりすぎてイマイチに感じるでしょう。「リンクされた図」の機能を使ってみてください。コピー元の表のレイアウトを崩さずに「図」として貼り付けられ、データの修正内容も反映されます。

貼り付けオプションを指定するだけ

 貼り付け元の表のコピーはいつも通り[Ctrl]+[C]キーでコピーしてください。貼り付け時にひと手間かけるだけです。貼り付けオプションのアイコンが似ているため、[リンクされた図]の隣にある[図]を選択しないように注意してください。ここでは[ホーム]タブの[貼り付け]ボタンを使いますが、右クリックのメニューでも同様の操作が可能です。

元の表を選択して(①)、[Ctrl]+[C]キーを押してコピーします(②)。ワークシートを切り替え(③)ます
貼り付け先のセルを選択して(④)、[ホーム]タブ(⑤)にある[貼り付け]の[▼](⑥)をクリックします。表示されたメニューから[リンクされた図](⑦)を選択します。隣の[図]を選択しないように注意してください
[リンクされた図]として貼り付けられました。サイズを調整しましょう
貼り付けた表は「図」として扱われるので、右下にマウスポインターを合わせてドラッグします(⑧)
上の表の幅にあわせて(⑨)サイズの調整もできました

元の表と連動する

 [リンクされた図]の内容が元の表に連動して更新されること確認してみます。ここでは元の表の数値を書き換えます。

元の表を表示しておきます。ここではセルE7(⑩)の数値を変更します
数値を変更しました(⑪)
[リンクされた図]として貼り付けた表を確認すると、データが更新されています(⑫)

任意の位置に貼り付け可能

 リンクされた図]は「図」として任意の位置に貼り付け可能なうえに、データも更新できるのがメリットです。ここでは縦に並べて貼り付けましたが、ほかの店舗の内訳を横に並べることもできます。エクセルで自由にレイアウトするテクニックのひとつとして覚えておくと便利です。