いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】数値のセルに「人」や「個」といった単位を入力してはいけない! 忘れがちな単位の表示法
2022年12月21日 06:55
「255円」や「15個」などの単位を付けたら計算できない?
エクセルのファイルで「円」や「個」などの単位を付けた状態で計算できている表がありますよね。業務を引き継いで作業したら、エラー値が表示されて困ったことがありませんか? 例えば以下のような状態です。
上記の例では、セルE10に「=C10*D10」という数式が入力されており、セルC10、D10に単位を直接入力したため、文字列として認識されて計算できないという「#VALUE!」エラーが表示されたわけです。では、上の行はなぜエラーが表示されずに正しく計算されているのでしょうか?
答えは「セルの表示形式」です。ユーザー定義の表示形式を設定することで、セルの内容は数値のまま、見た目を「255円」や「15個」のように整えられます。入力値は数値のままなので、エラーも表示されずに計算可能です。
「ユーザー定義」の表示形式を設定する
直接入力した「円」と「個」の文字列は削除しておきます。単位を削除すると数値として認識されて、エラー値も表示されなくなります。
それぞれのセルの表示形式として、ユーザー定義の「0"円"」と「0"個"」を設定します。数値が「0」のときに「0円」「0個」と表示するという意味です。
ユーザー定義の表示形式は活用範囲が広い
簡単な設定ですが、ユーザー定義の表示形式はさまざまな活用方法があります。例えば、金額の「12,000,000」を「12百万円」と百万円単位に変更したり、「2022/12/2」の日付を「2022年12月2日(金)」のように表示したりできます。ユーザー書式の一覧には、よく使われる表示形式が用意されているので試してみてください。