いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】CSVファイルを開いたら文字化け! ちゃんと表示されないときの対処法

文字化けしていても落ち着いて処理しましょう

文字化けのほか、カンマで区切られていないこともある

 CSVファイルをダブルクリックすると、そのままエクセルが起動してファイルが開くことがほとんどでしょう。ファイルの関連付けが自動的に設定されるためです。その操作自体に問題はありませんが、データが正しく表示されない時は困りますよね。以下のように、文字化けしたり、セルに分割されなかったりすると驚いてしまいます。

文字化けしてしまったCSVファイルの例
データは表示されていても「カンマ」で区切られていないCSVファイルの例

 CSVファイルは、カンマ(Comma)で区切られた(Separated)値(Value)の入力されたテキストファイルなので、業務システムやWebサービスなど、さまざまアプリで利用されます。汎用性は高いですが、文字コードが一致しない場合に上記のような現象が起こります。

 Excel 2016以降、文字コードのUTF-8もサポートされ、文字化けを見ることは少なくなりましたが、ゼロではありません。無意識に文字コードを変更して保存してしまうことも考えられます。エクセルで正しく表示できない!? と焦らずに落ち着いて処理しましょう。「Power Query」の機能を使います。

「Power Query」でデータを読み込む

 以下は文字化けしてしまったCSVファイルです。[データ]タブにある[テキストまたはCSVから]でほとんど解決できます。ここでは、ファイルを開いた状態から操作しますが、新規ファイルのウィンドウで操作しても構いません。

[データ](①)タブの[テキストまたはCSVから](②)をクリックします
[データの読み込み]ダイアログボックスが表示されます。目的のCSVファイルを選択して(③)、[インポート](④)をクリックします
CSVファイルの内容が表示されます。文字化けしたままの状態です
[元のファイル]のプルダウンリスト(⑤)から文字コードを選択します。ここでは[51932:日本語(EUC)]を選択したところ、内容が正しく表示されました。うまく表示されない場合は選択し直します。[1200:Unicode][6500:Unicode(UTF-8)]などの場合が多いです。[読み込み](⑥)をクリックします
CSVファイルが正しく読み込まれました。別名で保存しておきましょう

「カンマ」で区切られていない時も同じ

 「カンマ」で区切られずにひとつのセルに表示されてしまう場合も、文字コードの不一致が原因です。先ほどと同じように操作すれば、CSVファイルが正しく読み込まれます。

「カンマ」で区切られずにひとつのセルに表示されています(⑦)。[データ]-[テキストまたはCSVから]をクリックしてファイルを選択して「Power Query」の機能を呼び出します
[元のファイル]から[1200:Unicode]を選択(⑧)しました。正しく表示されていますね。[読み込み](⑨)をクリックすれば、正しく読み込まれます

文字コードの違いを覚えておこう

 CSVファイルをダブルクリックして開かずに、新規のエクセルの画面から「Power Query」の機能を使う習慣にしてもいいと思います。文字コードを選択して、正しく表示されることを確認してから読み込むと、二度手間を避けられますね。