いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】曜日の手動入力・オートフィルはNG! あとで困らないためのテクニック

日付に続けて曜日も表できます

曜日の直接入力はミスの元

 エクセルでスケジュール表を作成する際、[日付]列と[曜日]列を分けて入力することがありますよね。本来は「2022/11/10(木)」のように曜日を追加したいけど、オートフィルでコピーすると「曜日」が変化しない! という悩みもあるのではないでしょうか。また、列を分けて手動で入力したら日付と曜日がずれてしまったという経験もありますよね。

「2022/11/10(木)」のように曜日を入力してオートフィルすると、「(木)」が変化しません
日付と曜日の列を分けて手動で入力したらずれてしまう失敗もあります

 これらの問題の原因は「曜日を直接入力している」からです。日付のみを入力していれば回避できるミスです。今回は、セルの表示形式を利用して、日付から曜日を表示する方法を紹介します。

「日付」に「曜日」を追加して表示する

 以下は日付を入力してオートフィルでコピーした状態です。セルの内容は変更なし、セル範囲を選択した状態で表示形式を変更しましょう。[Ctrl]+[1]キーを押してください。

オートフィルでコピーした日付を選択します(①)。[Ctrl]+[1]キーを押します(②)
[セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されました。[ユーザー定義](③)をクリックして、[種類]に「yyyy/m/d(aaa)」と入力(④)します。下の一覧から選択した内容に追記しても構いません。[OK](⑤)をクリックします
日付に曜日が追加されて表示されました
オートフィルでコピー(⑥)しても引き継がれていますね

 ユーザー定義に入力した「aaa」がポイントです。「aaa」は「木」のように、曜日を一文字で表現するための書式記号です。なお、「aaaa」は「金曜日」、「ddd」は「Thu」、「dddd」は「Thursday」となります。

[曜日]列は[日付]列を参照する

 [日付]列と[曜日]列を分けていてずれてしまう問題は、セル参照で解決しましょう。参照したセルの表示形式を先ほどと同じ要領で整えます。

[日付]列を参照するため、セルB2に「=A2」と入力します(⑦)
オートフィルでコピーします(⑧)。列幅が狭く「###」と表示されますが、問題ありません。そのまま[Ctrl]+[1]キーを押します(⑨)
[セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されました。[ユーザー定義](⑩)をクリックして、[種類]に「(aaa)」と入力(⑪)します。[OK](⑫)をクリックします
曜日が「(木)」の形式で表示されました

セルの表示形式を活用しよう

 [ユーザー定義]の設定により、日付の表示をさまざまな形式に切り替えられます。例えば「m"月"d"日"(aaa)」で「11月10日(木)」、「yyyy-m-d(ddd)」で「2022-11-10(Thu)」など自由自在です。いろいろなシーンに応用できるテクニックなのでぜひ利用してください。