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パワポで映えるロードマップを作りたい! SmartArtでは満足できない人のためのテク

ロードマップをすっきり表現できる!」

 プレゼンテーションで「今後の予定」を示す場面は少なくありません。例えば、新製品リリースまでの流れや、四半期ごとの開発計画といったロードマップを示すスライドです。時系列を表すことから、「矢印」を使うことが多いですよね。SmartArtにある“手順”のテンプレートも定番ですが、どこかで見たようなデザインになってしまい、印象に残りません。

時系列の予定を説明するスライドの例。SmartArtにあるテンプレートを利用すると、どこかで見たような印象になる

 そんな時におすすめしたいのが「楕円」をベースにした表現です。グラデーションを組み合わせれば、シンプルながらも視線を引きつけるロードマップをすっきり描けます。同じ内容でも、ひと工夫で見栄えが変わりますよね。

楕円とグラデーションを利用してロードマップを整えた例。ワンポイントとしてアイコンを挿入してある

@@mark|1-1|スライドからはみ出るように「楕円」を挿入する

 図形の形で視線を誘導できれば“矢印”は必要ありません。滑らかな印象にするために、図形の[楕円]を活用してみましょう。ポイントは、スライドから大胆にはみ出させること。位置を合わせにくい場合は、一時的に透明度を上げて調整するといいでしょう。

新しいスライドを用意した。背景に色付きの図形が配置してある。[挿入]タブの[図形]から[楕円]を選択する
スライドからはみ出るようにドラッグして[楕円]を挿入する。[図形の書式]タブの[図形の書式設定]をクリックする
塗りつぶしと枠線の色を白に設定して、透明度を設定した。後ほど「0%」に戻すので適当な値で構わない
楕円をコピーして、スライドの中央にスペースが残るように形を整える
元のスライドからテキストをコピーした
2つの楕円の透明度を「0%」に戻しておく

図形の色の濃淡で視線を誘導する

 元のスライドからテキストをコピーしただけなので、図形を追加して装飾していきましょう。[図形の塗りつぶし]の一覧から選択できる同色の濃淡を利用すると、自然に視線を誘導できます。

文字の後ろに図形を配置した状態。3つとも同じ色になっている
図形を選択して[図形の塗りつぶし]をクリックすると、現在の色を確認できる。真ん中の図形なので、1つ濃い色を選択する
同様に右の図形をさらに濃い色に設定する
文字の色を白に設定した

グラデーションで時間の経過を強調する

 最後に背景の図形にグラデーションを設定すると、時間の流れを視覚的に表現できます。ここでは、先ほど配置した図形の濃淡と逆になるように、左から右に向けて淡い色になるようにグラデーションを設定しました。

背景の図形を選択しておく
[図形の書式]タブの[図形の塗りつぶし]から[グラデーション]-[右方向]を選択する
グラデーションが設定される。濃淡の幅を変更する場合は[グラデーションの分岐点]をドラッグして調整する
アイコンを挿入した状態

 矢印や定番のテンプレートに頼らなくても、楕円とグラデーションを工夫すれば、シンプルで印象に残るロードマップを演出できます。楕円の配置を変えれば、伸び上がるような表現も可能です。ぜひ次のプレゼンで試してみてください。

楕円を1つ配置して回転させた例