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細かい操作の多いパワポの[元に戻す]が20回までしか効かない! 回数を増やす方法

最大150回まで[元に戻す]ことができる!

 PowerPointでスライドを作成している時、入力する文字を間違えたり、図形をドラッグし過ぎてしまったりしたら? 迷わず[Ctrl]+[Z]キーを押して、[元に戻す]の操作をしますよね。クイックアクセスツールバーの[元に戻す]ボタンをクリックしても同様です。

操作を間違えた場合は、[Ctrl]+[Z]キーを押すか、クイックアクセスツールバーの[元に戻す]ボタンをクリックするはず

 [元に戻す]の操作は、WordやExcelでも使いますが、テキストボックスや図形の配置、テキストの入力や書式の設定など、細かい作業の多いPowerPointでは、特に利用頻度が高いのではないでしょうか。

 ところで、何回まで“元に戻せる”のかご存じですか? 最大150回まで、標準では20回に設定されています。[元に戻す]の操作をくり返したら、戻らない!? とモヤモヤした経験がある人もいますよね。

 今回は、PowerPointの[元に戻す]回数を変更する設定を紹介します。なお、WordとExcelには、該当の設定がありませんが、直近100回までの操作が記録されており、[元に戻す]ことができます。

[PowerPointのオプション]で設定する

 正直、100回前の操作を覚えているかと聞かれると微妙ですが、標準の20回では足りない人は多いのではないでしょうか。好みに応じて設定してみましょう。最大150回まで指定できます。

[ファイル]タブをクリックする
[オプション]をクリックする
[詳細設定]タブにある[元に戻す操作の最大数]に回数(ここでは、100)を入力する。[OK]をクリックすると設定される

クイックアクセスツールバーから操作を戻す

 上記の設定後、[元に戻す]の動作を確認してみましょう。何も操作していない状態では変化がわからないので、文字の入力や削除、図形の位置調整などをくり返してから試してみてください。

 クイックアクセスツールバーにある[元に戻す]ボタンの右側にある[▼]をクリックすると、操作の履歴を確認できます。

クイックアクセスツールバーにある[元に戻す]の[▼]をクリックする
過去、20回以上の操作が記録されていることがわかる。元に戻したい操作にマウスポインターを合わせると、そこまでの項目が反転する。そのままクリックすると、過去の操作をまとめて元に戻せる

 [PowerPointのオプション]で設定した回数まで、過去の操作が一覧で表示され、選択した項目の操作にさかのぼって、まとめて元に戻せるメリットがあります。操作の内容がわかるので、[Ctrl]+[Z]キーを連打して元に戻すよりは効率的かもしれません。