残業を減らす!Officeテクニック

パワポのスライドに使うアイコンを華やかにして目を引く! 一部だけ色を付けるワザ

アイコンはカスタマイズ可能

 スライドを作成する際、文字や表ばかりで味気なくなることがありますよね。内容に合う写真やイラストが手元にない場合は、ワンポイントになる“アイコン”が便利。アイコンを挿入するだけでも、それらしい雰囲気になります。ただ、白黒のままでは物足りないため、色を付ける人もいるでしょう。

[挿入]タブにある[アイコン]をクリックする
キーワードで絞り込んで、挿入したいアイコンを選択して、[挿入]をクリックする
挿入したアイコンの位置やサイズを調整する
[グラフィックス形式]タブから色の変更も可能。しかし、“針”だけ赤色にしたい人もいるだろう

 しかし、アイコン全体の色が変わってしまうのが難点です。上記の例であれば、メーターの“針”だけ赤色にしたい人もいるでしょう。今回は、挿入したアイコンの一部だけ色を変更する定番ワザを紹介します。

 なお、PowerPointだけでなく、ExcelやWordでも同様の操作が可能です。

図形に変換してグループ化を解除する

 アイコンは、グラフィックス形式(SVG)のファイルとして挿入されます。ひとまとまりで扱われるため、[グラフィックス形式]タブからの操作では、アイコンの一部の色を変更できません。いったん“図形”に変換して、グループ化を解除しましょう。

 図形に変換後した直後は変化がないように見えますが、[グラフィックス形式]タブが[図形の書式]タブに切り替わります。また、右クリックしたときのメニュー表示も変わります。

挿入したアイコンを右クリックして、[図形に変換]を選択する。アイコンを選択して、[グラフィックス形式]タブにある[図形に変換]ボタンをクリックしても構わない
図形に変換された。見た目にほとんど差はないが、[図形の書式]タブが表示される
図形を右クリックして、[グループ化]-[グループ解除]をクリックする
グループ化が解除され、すべての図形が選択された状態になる
“針”の部分だけ選択する
[図形の書式]タブの[図形の塗りつぶし]から色を選択する
“針”だけ色を変更できた

塗りつぶせない箇所を塗りつぶす

 グループ化を解除しても、内側を塗りつぶせない図形もあります。線で描かれている図形にありがちな現象です。以下の例では、電球の内側は空白(何もない)となっているため、[図形の塗りつぶし]から色を選択しても、塗りつぶされません。

電球の内側を塗りつぶしたい
内側には何もないため、塗りつぶせない

 この問題は[図形の結合]の機能を使って回避できます。塗りつぶす箇所に重なるように、適当な図形を挿入し、[切り出し]後に不要な箇所を消去するだけです。

塗りつぶす箇所に重ねて、図形を挿入する。長方形以外の円でも構わない
塗りつぶす箇所と挿入した図形の両方を選択する
[図形の書式]タブにある[図形の結合]-[切り出し]を選択する
切り出された図形にハンドルが表示される
周りの不要な図形を選択して、[Delete]キーを押す
不要な図形が消去され、本来塗りつぶしたかった形が残る
枠線を追加して整えれば完成