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パワポで写真に重ねた文字の背景をすり硝子風に加工するおしゃれデザインテクニック

写真に重ねた文字の背景をすり硝子風に加工してみよう

 タイトルのスライドやセクションを切り替える箇所のスライドに、画像と大きな見出しを組み合わせることがありますよね。例えば、以下のようなイメージです。

タイトルのスライドとして画像と図形、見出しを重ねたが、垢抜けていない……

 ただ、このままではやや単調で、洗練された印象には届きません。同じ素材でも、ひと工夫加えるだけで、下の例のようにグッと雰囲気が良くなります。

図形と背景画像を組み合わせたテクニックを使った例

 しかし、PowerPointには“すり硝子風”に仕上げる専用の効果はありません。そこで今回は、図形と背景画像を組み合わせるテクニックを紹介します。ひと工夫でスライドの見栄えがグッと良くなりますよ。

加工した画像を背景に設定する

 まずは任意の画像を用意して“書式設定”のウィンドウを表示します。ここでは、PowerPointに用意されている[ストック画像]を使いました。必要な画像は1枚だけです。

 画像をコピーしたクリップボードの内容を利用するため、操作の途中でテキストなどのコピー操作を行わないように注意してください。

任意の画像を挿入しておく。画像を右クリックして[図の書式設定]を選択する
[アート効果]から[ぼかし]を選択する
[半径]を設定する。ここでは効果がわかりやすいように「100」とした。[Ctrl]+[C]キーを押して画像をコピーしておく
スライド上の何もないところをクリックする。[塗りつぶし(図またはテクスチャ)]をクリックする
[クリップボード]をクリックすると、スライドの背景にコピーした画像が配置される

背景の画像と図形の塗りつぶしを設定する

 加工した画像がスライドの背景に設定できたので、元の画像をスライドいっぱいに拡大して準備完了です。図形の塗りつぶしとして、“スライドの背景”を設定するのがポイントです。

最初に挿入した図形を選択して、[リセット]をクリックする
リセットした図形のハンドルをドラッグして、スライドいっぱいに拡大しておく。スライド範囲からはみ出しても問題ない
[挿入]タブの[図形]から[正方形/長方形]を選択する。どの図形を選択しても構わない
任意の位置に図形を挿入して、[図形の枠線]を[枠線なし]に設定する
[塗りつぶし]-[塗りつぶし(スライドの背景)]をクリックする
テキストボックスを配置して完成

 塗りつぶしに[塗りつぶし(スライドの背景)]を設定した図形は、サイズや位置を動かしても背景画像が追従するため、デザインの自由度が高いのが特徴です。また、アート効果や図形を変えれば、さまざまな表現に応用できます。

図形の位置とサイズを調整した例
[アート効果]として[パッチワーク]を設定して[楕円]を利用した例。スライドいっぱいに拡大した図形はモノクロに加工した