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オープンソースのテキストエディター「Atom」v1.14が公開、一部にC++導入で高速化

最近利用した順のタブ切り換えを実装。64bit版インストーラーなどWindows向け改善も

「Atom」v1.14.0
“tabs”パッケージの設定画面

 米GitHub Inc.は8日(現地時間)、テキストエディター「Atom」の最新正式版v1.14.0を公開した。Windows/Linux/Macに対応するクロスプラットフォームアプリで、現在本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。

 v1.14では“ディスプレイレイヤー(display layer)”と呼ばれるテキストエディターの基礎コンポーネントが刷新され、C++言語で実装された新しいデータ構造を利用するようになった。これによりサイズの大きなファイルを省メモリかつ高速に扱えるようになったという。この新しい“ディスプレイレイヤー”にはまだ改善の余地があり、今後のリリースではさらなるパフォーマンス改善が見込めるとのこと。

 また、タブの切り替えを左右の並び順に行うのではなく、“最近利用した(Most Recently Used:MRU)”順に切り替える機能が初めて実装された。“tabs”パッケージの設定を変更すれば、[Ctrl]+[Tab]キーまたは[Ctrl]+[Shift]+[Tab]キーを押した際のタブの切り替え順を変更することができる。

 そのほかにも、64bitインストーラーが利用できるようになるなど、Windows版「Atom」に多くの改善が盛り込まれた。詳細については、下記リンクにあるニュース記事を参照してほしい。

 なお、同日付けで「Atom」v1.15のベータ版もリリースされている。本ベータ版では複数選択時の複製コマンドがより直観的な振る舞いになったほか、ファイル削除でタブを閉じる機能などが新たに追加されているという。

ソフトウェア情報

「Atom」Windows向け安定版
【著作権者】
GitHub Inc.
【対応OS】
Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.14.0(17/02/08)

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