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リモート接続アプリ「TeamViewer」が「iOS 11」のスクリーン共有に世界で初めて対応
新機能“画面収録”を活用。10月30日まではプレビュー版として無償で利用できる
2017年9月28日 12:13
独TeamViewer GmbHは27日(日本時間)、同社が提供するリモートデスクトップソフト「TeamViewer」が「iOS 11」を搭載するiPhone/iPadのスクリーン共有に対応したことを発表した。10月30日まではプレビュー版として無償で利用可能。iPhone/iPadのスクリーン共有に対応したアプリは、世界で初めてだという。
同社はこれまでもWindows/Mac/Linux対応の「TeamViewer」とiOS/Android向けのコンパニオンアプリ「TeamViewer QuickSupport」を組み合わせたモバイル端末のリモート接続ソリューションを提供してきたが、iPhone/iPadに関してはOS側の制限のため、チャットを利用したコミュニケーションとクリップボードを介したデータ共有、スクリーンショットの送信をサポートするのみで、あくまでもリモートサポートを支援するツールといった位置付けだった。
新しい「TeamViewer」「TeamViewer QuickSupport」では、「iOS 11」で新たに追加されたスクリーン録画機能“画面収録”を利用して、スクリーンのイメージを録画・転送する。これまでは接続先のユーザーにスクリーンショットの撮影を依頼する必要があったが、最新版では初回のセットアップさえ済ませば、あとは接続IDをやり取りするだけで、ユーザーが操作する様子をリアルタイムでチェックすることができる。モバイルアプリケーションのデモやプレゼンテーションなどにも役立つだろう。
なお、今回サポートされたのは“スクリーン共有(iPhoneの画面をPCで閲覧する)”であって、“リモート操作(iPhoneをPCから操作)”ではないので注意。
利用するにはまず、PCに「TeamViewer」を、iOS端末に「TeamViewer QuickSupport」をインストールして、iOS端末で“画面収録”を有効化する(参考記事)。次に「iOS 11」の“コントロール センター”を開き、[画面収録]ボタンを長押しして“3D Touch”のメニューへアクセスする。すると、「Camera Roll」とともに「TeamViewer」が表示されているはずなので、出力先を「TeamViewer」へ切り替える。その状態で[ブロードキャストを開始]ボタンを押すと接続IDが通知されるので、それをPCの「TeamViewer」に入力すれば、PCからiOS端末へ接続してスクリーンを表示できるようになる。通知をタップすると「TeamViewer QuickSupport」を起動して接続IDを表示できるので、通知が出たからといって慌ててメモしなくても大丈夫だ。
ソフトウェア情報
- 「TeamViewer」Windows版
- 【著作権者】
- TeamViewer GmbH
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(個人の非商用のみ)
- 【バージョン】
- 12.0.83369
- 「TeamViewer QuickSupport」iOS版
- 【著作権者】
- TeamViewer GmbH
- 【対応OS】
- iOS 9.0以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 12.3.85180(17/09/25)