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Google、「Google Chrome 41」のベータ版を公開

開発者向けの機能改善が中心。“SHA-1”サポートが終了

「Google Chrome」v41.0.2272.16 beta-m

 米Google Inc.は22日(現地時間)、Webブラウザー「Google Chrome」の最新ベータ版v41.0.2272.16を公開した。「Google Chrome」ベータ版はWindows XP/Vista/7/8/8.1に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows 7/8に対応する64bit版Windows向けや、Mac OS X/Linux向けの最新ベータ版も用意されている。

 「Google Chrome 41」では安定性の向上やAPIの拡充に加え、開発者向けにいくつかの新しい機能が盛り込まれている。たとえば、JavaScriptの次期標準仕様“ECMAScript 6(ES6)”の“テンプレートリテラル(Template Literals)”がサポートされ、バッククオートで囲まれた文字列内では“${}”で囲まれた変数が式として評価され、結果が埋め込まれるようになる。

 さらに、“デベロッパー ツール”も強化。CSSのみでアニメーションを表現する“Web Animations”(「Google Chrome 36」でサポート)のデバッグを支援するために、アニメーションの再生速度を遅くするためのコントロールが追加された。また、バックグラウンド処理を行う“Service Worker”(「Google Chrome 40」でサポート)の動作を調査するための画面(chrome://serviceworker-internals)が追加された。

“デベロッパー ツール”が“Web Animations”の再生速度コントロールに対応。視覚的デバッグが容易に
“Service Worker”の動作を調査するための画面(chrome://serviceworker-internals)

 また、「Google Chrome 41」では“SHA-1”ベースの証明書を利用したHTTPSサーバーが安全とみなされなくなる。Googleは“SHA-1”を段階的に廃止する方針で、“SHA-2”への移行が必要だ。

お詫びと訂正:記事初出時、「Google Chrome 41」で“SHA-1”ベースの証明書を利用したHTTPSサーバーを表示した際の挙動に不正確な記載がありました。お詫びして訂正いたします。

ソフトウェア情報

「Google Chrome」Windows向けベータ版
【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/8.1および64bit版の7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
41.0.2272.16 beta-m(15/01/22)

(樽井 秀人)