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Dayz、PPAPI版「Flash Player」に対応した「Kinza」v1.8.0を公開

マウスジェスチャーの追加やオムニボックス内検索エンジンの変更なども

「Kinza」v1.8.0

 Dayz(株)は30日、RSSリーダーやマウスジェスチャーなどを搭載した「Chromium」ベースのWebブラウザー「Kinza」の最新版v1.8.0を公開した。最新版の主な変更点は、PPAPI版「Adobe Flash Player」に対応したこと。

 現在主なWebブラウザーではセキュリティ上の懸念などを理由に、古くから使われているプラグインアーキテクチャー“NPAPI(Netscape Plugin API)”への対応廃止が進められており、「Adobe Flash Player」も、“PPAPI(Pepper Plugin API)”版が単独で提供されている。今回のバージョンアップで、「Kinza」もPPAPI版「Adobe Flash Player」を利用可能になった。

オムニボックスからの検索時に表示される検索エンジンが変更された

 そのほか、マウスジェスチャー機能で“タブを固定”機能を利用可能になっている。また、オムニボックスを利用して検索を行おうとした際に表示される検索エンジンの変更や、新規タブの検索ボックス下へのリンク追加が行われた。さらに、ベースとなる「Chromium」がv40.0.2214.93へアップデートされるなどの変更が加えられている。

 本ソフトは、Windows Vista/7/8/8.1に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 なお記事執筆時現在、シマンテック製のセキュリティソフト“ノートン”シリーズを使用している環境で本ソフトをインストールすると、インストール中に“Suspicious.AD”を検知してインストールが中断されることを編集部で確認した。

 ただし、「カスペルスキー インターネット セキュリティ」や「ESET Smart Security」がインストールされた環境では何も検知されないことと、“Suspicious.AD”はマルウェアと断定していることを示すものではないため誤検知の可能性が高い。編集部ではシマンテックに問い合わせているが、不安な場合はインストールを控えたほうがよいだろう。

ソフトウェア情報

「Kinza」
【著作権者】
Dayz(株)
【対応OS】
Windows Vista/7/8/8.1
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.8.0(15/01/30)

(市川 祐吉)