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老舗テキストエディターの最新版「WZ EDITOR 9」のダウンロード販売が開始

インテリジェンス入力やプログラミングリファレンス、俯瞰編集などの新機能を盛り込む

「WZ EDITOR」v9.0.0

 (株)WZ ソフトウェアは25日、テキストエディター「WZ EDITOR」の最新版「WZ EDITOR 9」のダウンロード販売を開始した。ダウンロード版の本体価格は6,800円。6月30日まですべての機能が試用できる体験版も用意されており、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。

 「WZ EDITOR」は、1995年から開発が続けられている老舗のテキストエディター。プログラミングや原稿執筆、縦書き表示など、用途に応じてエディター画面を切り替えられるほか、独自のマクロ機能を備えるなどの特長を備える。青空文庫組版やPDF出力にも対応するのもユニークだ。

 「WZ EDITOR 9」では、“インテリジェンス入力”や“プログラミングリファレンス”、“俯瞰編集”といった機能を搭載することでプログラミング用途への対応を強化したほか、Windows 7以降でDirectWriteによる高品質なテキストレンダリングをサポートするなどの機能改善が盛り込まれている。

 “インテリジェンス入力”は、C/C++プログラムを解析して入力補完を行う機能。「Visual Studio」の“インテリセンス(Intellisense)”に相当する機能で、内蔵のCコンパイラー“Text-C”で編集中のソースコードやインクルードしたヘッダーを解析することにより、優先度を適切に設定して入力補完の候補を表示する。

 また、カーソル位置の識別子の定義箇所を検索・表示する機能も搭載。この機能は“プログラミングリファレンス”と呼ばれており、[Shift]キーを2回押すことで簡単に呼び出せる。

 一方、“俯瞰編集”は指定したキーワードをソースコード全体から抽出して一覧表示する機能で、テキストを選択して[Ctrl]キーを2回押すことで利用できる。たとえば、どの変数がどこで使われているのかを簡単に把握することが可能で、プログラムの全体像を把握するのに活用できる。さらにキーワードを修正すると、抽出されたキーワードを一括で編集できるのも便利だ。

“インテリジェンス入力”や“プログラミングリファレンス”、“俯瞰編集”といった機能を搭載することでプログラミング用途への対応を強化

 そのほかにも、テキストの編集履歴を専用フォルダーへ自動保存する“新 世代履歴”、ZIP形式の書庫に含まれるテキストを一覧表示・編集できる“ZIP ダイレクト編集”といった機能が追加されている。

 なお、パッケージ版の販売は6月上旬に開始される予定。

ソフトウェア情報

「WZ EDITOR」
【著作権者】
Toshiro Yamaguchi 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8/8.1
【ソフト種別】
体験版(6月30日まで試用可能)
【バージョン】
9.0.0tr(15/03/25)

(樽井 秀人)