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TwitterのDMを介したオフレコ会話に対応した「Tor Messenger」v0.1.0b5

一方、Facebookサポートは削除

「Tor Messenger」v0.1.0b5

 英The Tor Project, Incは9日(現地時間)、接続経路の匿名化を実現する技術“Tor”が組み込まれたインスタントメッセンジャー「Tor Messenger」の最新ベータ版v0.1.0b5を公開した。現在、“Tor Project”のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 「Tor Messenger」は、クロスプラットフォーム対応のチャットアプリ。インスタントメッセンジャー「Instantbird」がベースとなっており、Windows/Mac/Linuxで利用できる。最大の特徴は、“Tor”を介した“Off-the-Record Messaging(OTR:オフレコメッセージ)”のやり取りが可能なこと。どこから接続しているのかを秘匿することで、プライバシーを保護できる。

 今回のアップデートでは、Twitterのダイレクトメッセージ(DM)でOTR会話が行えるようになった。ただし、双方が「Tor Messenger」、もしくはTwitterのDMとOTRをサポートするクライアントを利用している必要がある。

TwitterのDMを介したオフレコ会話に対応。「Tor Messenger」上では普通に会話しているように見えるが、Twitterでは暗号化されている

 なお、本バージョンではFacebookサポートが削除された。「Tor Messenger」ではFacebook接続にXMPPプロトコルを利用しているが、FacebookはすでにXMPPプロトコルの利用を推奨しておらず、正常に機能しないという。将来的に新しいMQTTプロトコルがサポートされれば、Facebookサポートを復活させるとのこと。

ソフトウェア情報

「Tor Messenger」
【著作権者】
The Tor Project, Inc
【対応OS】
Windows/Mac/Linux(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
0.1.0b5(16/03/09)

(樽井 秀人)