レビュー

『三国志』に登場する約4,000の人名を収録した変換辞書「三国志人名辞書 MS-IME版」

“姓+名”だけでなく“姓+字”の組み合わせまで網羅

「三国志人名辞書 MS-IME版」v1.00改

 「三国志人名辞書 MS-IME版」は、『三国志』に登場する約4,000の人名を収録したMS-IME向けの変換辞書。編集部にてWindows 10の「Microsoft IME」で動作を確認した。ベクターから無償でダウンロードできる。

 3,960もの『三国志』に登場する人名を収録した変換辞書。かなりマイナーな人物までしっかり網羅しているうえ、字(あざな)が判明している人物については“姓+名”だけでなく“姓+字”の組み合わせも収録されており、たとえば“りゅうび”で“劉備”へ変換するのはもちろん、“劉玄徳”へ変換することも可能。一部の有名な歴史人物に関しては、三国時代以外のものまでカバーしている。

 編集部にてざっと思いつく人名を変換してみたが、変換できなかったのは“辛ピ(“ピ”は“田”へんに“比”)”ぐらいだった(“姓+字”の“辛佐治”は登録済み)。クラウド連携などを備えた最近のIMEならば“兀突骨”ぐらいはそのまま変換できてしまったりするが、それでもマイナーな人物や字までもカバーするのは難しい。『三国志』愛好家ならぜひインストールしておきたい変換辞書と言えるだろう。

 Windows 10の「Microsoft IME」へ「三国志人名辞書」をインストールするには、まずタスクトレイアイコンの右クリックメニューから「ユーザー辞書ツール」を起動する。次に[ツール]-[テキスト ファイルからの登録]コマンドを選択して、ファイルの選択ダイアログで書庫内にある“sangokushi.txt”を指定すればよい。

「ユーザー辞書ツール」からインポートが可能

ソフトウェア情報

「三国志人名辞書 MS-IME版」
【著作権者】
勝負師まぁ(Marks) 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.00改

(樽井 秀人)