【第61回】
認識精度の高い手書き日本語入力アプリ「mazec (J) for Android [β版]」
iOS向けメモアプリ“7notes”搭載の手書き入力エンジンがAndroidアプリとして登場
(11/08/10)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、高い認識精度を誇る手書き日本語入力アプリ「mazec (J) for Android [β版]」を紹介する。
手書き文字を認識して変換・入力
「mazec (J) for Android [β版]」は、手書き文字を認識して変換・入力できる日本語入力アプリ。iPadアプリ「7notes for iPad」やiPhoneアプリ「7notes mini (J) for iPhone」に搭載され、高い認識精度に定評のある手書き入力エンジン“mazec”を採用している。
メモアプリとしてリリースされている“7notes”では、手書き入力したメモを連携するアプリに転送する形式をとっているが、本アプリは文字入力システムとして、さまざまなアプリで文字を直接入力できるのが特長。なお、本アプリは2011年9月に発売予定の製品版に先がけてリリースされているベータ版であり、9月末まで無料で利用できる。
漢字・かな・英数字・記号が入力可能
本アプリを利用して文字入力を開始すると、画面下側に手書き入力エリアが表示される。入力エリアに文字を手書きすると、入力エリアの上部に変換候補が表示されるので、選択して入力可能。スペースや改行などは入力エリア下側のツールバーのボタンで操作する。また、[Backspace]ボタンを押すと文字の入力中は線を1画ずつ、文字の確定後は1つ前の文字を消すことが可能。
漢字、ひらがな、カタカナのほか、アルファベットと数字、記号を手書きで入力可能だ。ひらがなで手書きした単語を漢字に変換して入力できるほか、漢字とひらがなを混ぜて手書きした単語も漢字に変換できる。アルファベットや数字など特定の種類の文字だけを入力する場合は、ツールバーの[Menu]ボタンを押し、表示されるメニューで文字の種類を絞り込んでおくのがよいだろう。
正しく認識されなかったときの調整
文字を手書きする際には、2文字が1文字と認識されないように少し離して手書きするのがポイント。もしも、2文字が1文字と認識されてしまったときは、文字と文字の間を長押しすると波線が表示されるので、そのまま右側にドラッグして文字間を空ければよい。
手書きした文字が違う文字に認識された場合は、文字の下にある[^]ボタンを押すと表示されるポップアップで、ほかの認識候補から正しい文字を選択可能。候補に正しい文字がないときは、[消す]ボタンを押して手書きをやり直そう。
自動スクロールや横画面の設定
ツールバーの[Menu]ボタンを押したときのメニューで[設定]項目を選択すると、本アプリの各種設定が可能。設定画面の一番上にある“自動スクロール”にチェックを入れると、入力エリアが埋まったら手書きした文字が自動で左側にスクロールするので、文字数の多い単語なども一度に入力できる。
端末を横向きにしたときに入力した内容が本アプリの入力エリアで隠れてしまう場合は、設定画面の“全画面入力モード”にチェックを入れれば、横画面では専用の別画面を表示して入力できるようになる。また、よく入力する単語や変換されにくい単語などは、“単語登録”であらかじめ登録しておくことが可能。記号などの認識されづらい文字や顔文字などを登録しておくと便利だろう。
なお、手書きからキーボード入力に切り替えたい場合は、[Menu]ボタンを長押しすると表示されるキーボードのアイコンを選択すれば、ほかの文字入力アプリを選んでキーボード入力に切り替え可能だ。
メール・メモの作成などですばやく手書き入力
「mazec (J) for Android [β版]」は、標準搭載以外の文字入力システムを自由に選択できるというAndroidの特長を活かした手書き日本語入力アプリとなっている。メールやメモの作成、Twitter・Facebookなどへの投稿をはじめとして、さまざまなアプリで手書きでの文字入力が可能になるので、キーボード入力が苦手な人や、すばやく文字を入力したい人に重宝しそうなアプリだ。
- 【著作権者】
- (株)7knowledge
- 【対応OS】
- Android 2.1以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(2011年9月30日まで)
- 【バージョン】
- 0.8.1(11/08/01)