やじうまの杜

「Paint 3D」を「ペイント」に戻す方法が早速発見される

「Windows 10 Insider Preview」Build 14971から利用不能になった「ペイント」を復活

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「Windows 10 Insider Preview」Build 14971

 先日公開された「Windows 10 Insider Preview」の最新ビルド“Build 14971”で、プレビュー版の「Paint 3D」がOSに内蔵されました。これはWindowsユーザーにとって馴染み深い「ペイント」を置き換えた後継アプリで、3Dコンテンツの制作に対応するのが最大の特徴です。

 しかし、何十年もの歴史を持つ「ペイント」がまったく新しいアプリに置き換わってしまったことに戸惑いを隠せないユーザーも少なからずいるようです。“Build 14971”ではアプリケーション一覧に「ペイント」の名前はなく、古い「ペイント」を起動することはできません。また、“mspaint”コマンドで起動できるアプリも「ペイント」ではなく、「Paint 3D」になってしまいました。これを元に戻す方法が早速発見され、WindowsのカスタマイズTipsを紹介する海外サイト“Winaero”にまとめられています。

 それによると「Paint 3D」を「ペイント」へ戻すのは意外に簡単で、「Paint 3D」をOSからアンインストールするだけでよいようです。

「Paint 3D」を「ペイント」へ戻すのは意外に簡単で、「Paint 3D」をOSからアンインストールするだけ

 また、同サイトではレジストリの編集で「ペイント」を起動できるようにする方法や、こうしたカスタマイズの手間を省くためのツール「Classic Paint for Windows 10」を紹介しています。どうしても「ペイント」を使い続けたい人は、試してみるとよいでしょう。

 「ペイント」と「Paint 3D」はまったく異なるアプリなので、多少の違和感を感じるのは仕方のないことです。デザインや使い勝手だけでなく、機能セットも異なるので、「ペイント」で実現できていたにもかかわらず、「Paint 3D」ではできなくなっていることもあります。

 しかし、日本マイクロソフトのエヴァンジェリスト・高橋 忍氏が作成してくださった機能比較のリストを冷静に見ると、既存のペイント機能だけに絞って比べても、「Paint 3D」が「ペイント」より優れている点は少なくないようです。

 とくに透過背景への対応など“もっと早くほしかった”機能といえるのではないでしょうか。

「Paint 3D」と「ペイント」の機能比較(高橋 忍氏のブログより引用)

 そもそも、Microsoftがわざわざ使い慣れた「ペイント」を廃し、半ば強引に「Paint 3D」への移行を行うのにも何か理由があるはずです。もし「Windows 10 Creators Update」のリリースで3Dコンテンツがより身近になるのであれば、頑なに「Paint 3D」を拒むよりも、むしろ早めに「Paint 3D」へ慣れておく方がよいのではないでしょうか。

 また、機能不足を感じたら積極的にフィードバックをしてみるのも手です。“Windows Insider Program”のフィードバックがもとになった改善は多いので、需要が高く、合理的であると認められれば採用される可能性も低くはありません。