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OS標準アプリ「ペイント」がストア経由で更新可能に ~プレビュー版Windows 10でテスト

アプリアイコンも新しく。3年以上前の約束がようやく果たされる

OS標準の「ペイント」アプリがストア経由で個別にアップデート可能に

 米Microsoftは4月7日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 21354(CO_RELEASE)を公開した。このビルドでは「メモ帳」に続き、OS標準のペイントアプリ「ペイント」を“Microsoft Store”経由でアップデートする機能がテストされている。

 「ペイント(Microsoft Paint、mspaint.exe)」は、Windows 95からOSに同梱されているペイントソフト。長らくOS標準のアプリとして親しまれてきたが、「Windows 10 バージョン 1703(Creators Update)」で3Dモデルも扱える「ペイント 3D」が後継アプリとして導入。もはや活発に開発が行われていないアプリとして、「Windows 10 バージョン 1709(Fall Creators Update)」からは非推奨となっていた。

 しかし、「ペイント」に慣れ親しんだ古参ユーザーを中心に“残しておいてほしい”という要望が殺到。同社は2017年7月、OSへの同梱は将来的にやめるが、その後も「ペイント」アプリを“Microsoft Store”で無償提供する方針を発表していた。その約束が今回、ようやく果たされたわけだ。他のアプリに合わせてアプリのアイコンが刷新されたほか、[スタート]画面のショートカットファイルも“Windows アクセサリ”フォルダーから“すべてのアプリ”直下に移されるという。対応OSは「Windows 10 バージョン 2004」以降(今のところ製品版Windows 10からは利用不能)。

OS標準の「ペイント」アプリがストア経由で個別にアップデート可能に
[スタート]画面のショートカットファイルは現在“Windows アクセサリ”フォルダーにあるが、それも独自の場所に移されるとのこと

 「ペイント」アプリがOSから分離され、“Microsoft Store”経由で個別にアップデートできるようになれば、アプリの細かな改善をOSのアップグレードを待たずに受け取れるというメリットがある。「ペイント」アプリの開発はあまり活発に行われていないが、2019年になってキーボード操作が改善された例がある。Windows 10ではここ最近、3D関連の機能を後退させる動きもあり、当分の間「ペイント」アプリが廃止されることはなさそうだ。