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「Snipping Tool」もストアでアップデートできるように ~Windows 10 Build 21354

パッケージは「切り取り領域とスケッチ」(Screen Sketch)アプリと一緒

OSに内蔵されているスクリーンショットツール「Snipping Tool」

 米Microsoftは4月7日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 21354(CO_RELEASE)を公開した。このビルドではOSに内蔵されているスクリーンショットツール「Snipping Tool」を“Microsoft Store”経由でアップデートする機能がテストされている。

 「Snipping Tool」は、Windows XP時代から提供されているスクリーンキャプチャーツール。Windows VistaからはOSに内蔵されており、デスクトップ全体や指定したウィンドウ領域、任意の選択範囲を画像として保存できるほか、マーカーやハイライトなどで簡単な加工を行うことができた。

 しかし、「Windows 10 バージョン 1809(October 2018 Update)」で新しいスクリーンショットツール「切り取り領域とスケッチ」(Screen Sketch:[Windows]+[Shift]+[S]キー)が導入。「Snipping Tool」は事実上開発を終了し、新しいツールへの移行が推奨されていた

新しいスクリーンショットツール「切り取り領域とスケッチ」(Screen Sketch)

 「Snipping Tool」アプリがOSから分離され、“Microsoft Store”経由で個別にアップデートできるようになれば、もしアプリに改善や不具合の修正があっても、OSのアップグレードを待たずに受け取れるようになるだろう。また、このテストに合わせて[スタート]画面のショートカットファイルも“Windows アクセサリ”フォルダーから“すべてのアプリ”直下に移されるとのこと。

 なお、“Microsoft Store”の「Snipping Tool」アプリは「切り取り領域とスケッチ」アプリと一緒にパッケージングされている。「切り取り領域とスケッチ」アプリを削除しているインサイダーは、このプレビュービルドにアップデートすると「Snipping Tool」アプリが削除されてしまうので注意したい。「切り取り領域とスケッチ」アプリを“Microsoft Store”からインストールし直せば復旧が可能だ。

 そのほかにも、本ビルドでは「ペイント」アプリをOSから分離し、ストア経由で個別に更新する機能もテストされている。