ニュース
デスクトップキャプチャー機能の刷新 ~「Windows 10 Insider Preview」Build 17661
領域選択からキャプチャー、注釈の追加、共有がシームレスに。HEICのサポートも強化
2018年5月8日 11:50
米Microsoftは3日(現地時間)、PC版「Windows 10 Insider Preview」のBuild 17661(RS5)を“Windows Insider Program”の参加ユーザーに対して公開した。コンテンツの受け取り設定で“Skip Ahead”を選択しているユーザーに加え、“Fast”リングを選択しているユーザーにも「RS5」が対象となっている。
Build 17661の目玉は、デスクトップキャプチャー機能の刷新だ。Windows 10ではデスクトップ画面を撮影して手書きで注釈を加え、[共有]コマンドでシェアできる仕組みが備わっているが、その機能と利用手順が改善されている。
まず、タスクトレイの「Windows Ink ワークスペース」アイコンからアクセスできる[画面スケッチ]機能が独立し、“Microsoft Store”経由でアップデートできる単体のアプリとなった。一般的なアプリと同じ扱いになったため、ウィンドウのリサイズやタスクの切り替え、“Sets”によるタブグループ化なども行えるようになっている。
次に、新しい「画面スケッチ」ツールを呼び出す方法も改善された。[Windows]+[Shift]+[S]キーを押すとキャプチャー領域を選択できるのは従来と同じだが、デスクトップ全体が暗転し、上部中央にスナップツールバーが現れるのが変更点で、矩形選択だけでなく、フリーハンドでキャプチャーしたい領域を指定したり、画面全体をキャプチャーすることが可能。キャプチャー領域の選択が完了するとトースト通知が現れ、タップすると先ほど紹介した「画面スケッチ」ツールを使った加工が行える。
また、[Windows]+[Shift]+[S]キーの代わりにペンのボタンを利用したり、[PrintScreen]キー一発でキャプチャーを利用することも可能。これらは初期設定で無効化されているが、「設定」アプリから有効化できる。[アクション センター]のコマンドパレットにも[Screen snip]というコマンドが追加されており、ここからキャプチャーを開始することも可能だ。
そのほかにも、HEICのサポートが強化。「エクスプローラー」でHEIF形式のイメージを回転したり、取得日などのメタデータを編集できるようになった。また、“タイムライン”ビューにアクリルとソフトブラー効果が追加。「設定」アプリの[システム]-[サウンド]セクションにサウンドデバイスの設定画面が設けられた。中国語(簡体字)入力システムの強化や、「Windows Defender セキュリティ センター」が「Windows セキュリティ」へ改称された点もトピックと言えるだろう。