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Windows 10のプレビュー版で「3D ビューア―」と「ペイント 3D」のプリインストールを終了

数式入力パネルもオプションに。Dev版「Windows 10」Build 21332がリリース

Microsoft、「Windows 10 Insider Preview」Build 21332を“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルで公開

 米Microsoftは3月10日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 21332(RS_PRERELEASE)を公開した。“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルに参加しているのであれば、“Windows Update”を介してアップデートできる。

 Build 21332では、ここ2カ月の間テストされてきたタスクバーのニュース機能[ニュースと関心事項]が一時的に撤回された。フィードバックを反映した新しいバージョンがいずれ提供されるとのことなので期待したい。

タスクバーのニュース機能[ニュースと関心事項]

 そのほかにも、本ビルドではいくつかの変更が行われている。

 まず、クリップボード履歴([Windows]+[V])でテストされていたプレーンテキストとして貼り付けるオプションがすべての“Dev”チャネルテスターに解放された。このオプションを利用すれば、書式付きテキストを書式なしで貼り付けることが可能だ。

クリップボード履歴([Windows]+[V])でテストされていたプレーンテキストとして貼り付けるオプション

 次に、「3D ビューア―」と「ペイント 3D」がプリインストールされなくなった。アプリが廃止されるわけではなく、今後も“Microsoft Store”から入手できる上、すでにインストール済みの場合はOSのアップデート後もシステムに残される。しかし、“3Dオブジェクト”フォルダーが「エクスプローラー」の特殊フォルダーとして表示されなくなるなど、3D関連の機能は第一線を退くことになりそうだ。

 最後に、「Math Input Panel」(数式入力パネル)がシステムから削除された。利用率が低下しているためであるという。ただし、数式の入力と認識を司るエンジンは「数式認識エンジン」という名で今後もオプション機能として提供される。「設定」アプリの[アプリ]-[アプリと機能]セクションからオプション機能の画面へ進めばインストール可能だ。「Excel」や「OneNote」の数式入力機能も引き続き利用できるという。

「Math Input Panel」(数式入力パネル)
「数式認識エンジン」という名で今後もオプション機能として提供

 “Windows Insider Program”の“Dev”チャネルは、アクティブな開発ブランチで試験実装された新機能が提供されている。トラブルにあった場合に自分で解決できるだけの力は求められるものの、初期機能に積極的なフィードバックを行いたいユーザーにお勧めだ。ただし、機能によっては段階的に解放されるため、すぐには利用できないこともある。また、“Dev”チャネルに追加された機能はあくまでも試験的なもので、製品版に導入されるとは限らないので注意したい。