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コンテナー管理ソフト「Docker」のWindows版「Docker for Windows」が正式版に

Mac版も。今後は安定版とベータ版の2チャンネルで提供

「Docker for Windows」v1.12

 米Docker Inc.は7月28日(現地時間)、コンテナー管理ソフト「Docker」のWindows版「Docker for Windows」v1.12を公開した。Mac版の「Docker for Mac」も利用可能。本ソフトはこれまでベータ版として提供されていたが、本バージョンは本番環境での運用にも耐えうる正式版としてリリースされている。

 「Docker」は、特定のアプリケーションを利用するのに必要なOSやサーバーといったソフトウェア実行環境を仮想化した“コンテナー”を管理するツールの一つ。もとはLinux向けのツールで、Windows環境で利用するには「Oracle VM VirtualBox」の導入や煩雑なセットアップ処理を必要とした。こうした問題を解決したのが「Docker for Windows」だ。

 「Docker for Windows」はWindowsの仮想化機能“Hyper-V”を利用するため、別途「VirtualBox」を導入する必要がない。また、関連ツールが統合されているので、本ソフトをインストールするだけで、Windowsでも「Docker」が利用できるようになる。そのほかにも、自動更新機能などを備える。

 ただし、動作には64bit版の「Windows 10 Pro」「Windows 10 Enterprise」「Windows 10 Education」(バージョン1511、Build 10586以降)が必要。また、“Hyper-V”を有効化しておく必要がある。

 なお、安定版に並行して、従来のベータ版も引き続き提供されるのこと。正式版のリリース前から利用している場合はベータチャンネルのアップデートを購読している状態になっているので、安定版の利用を希望する場合は改めて安定版をインストールする必要がある。

ソフトウェア情報

「Docker for Windows」
【著作権者】
Docker Inc.
【対応OS】
64bit版Windows 10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.12(16/07/28)