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タスクバーで絵文字が躍る ~“My People”を拡充した「Windows 10」プレビューが公開

“People ファースト”な新しい[共有]画面も導入

「Windows 10 Insider Preview」Build 16199

 米Microsoft Corporationは17日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」のPC版Build 16199およびモバイル版Build 15215を、“Windows Insider Program”の“Fast”リングの参加ユーザーに対してリリースした。現在、“Windows Update”から更新できる。

 Build 16199では、「Windows 10 Fall Creators Update」の目玉機能の一つである“My People”に多くの改善が盛り込まれた。たとえば、ピン留めしたユーザーから「Skype」経由で絵文字を受信すると、タスクバーの上で絵文字がアニメーションするようになった。デスクトップにちょっとした楽しみを提供してくれるクールな機能だが、煩わしい場合は「設定」アプリの[個人用設定]-[タスク バー]セクションから無効化することも可能。

 さらに、“People”アイコンでは未読件数の表示をサポート。OSの[共有]画面が“People ファースト”となり、アプリではなく相手を選んでデータを共有できるようになった。

ピン留めしたユーザーから「Skype」経由で絵文字を受信すると、タスクバーの上で絵文字がアニメーションするように
“People ファースト”なOSの[共有]画面

 一方、ゲーム関連では“Per-app audio”機能が追加。プレイ動画を配信する際、PC全体の音声ではなく、ゲームの音だけを配信できるようになった。また、オーディオ関連の設定が[ゲーム バー]から[ゲーム DVR]へと移され、ビデオとオーディオの設定が[ゲーム DVR]セクションで一元管理できるようになった。

 そのほかにも、「設定」アプリにはさまざまな機能が追加されている。まず、[システム]-[バージョン情報]セクションにはPCの保護状態が表示されるようになった。「Windows Creators Update」で追加された“ストレージ センサー”も拡充されており、[システム]-[ストレージ]セクションで30日以上変更されていない“ダウンロード”フォルダーのファイルを自動で削除するオプションを選択できるようになった。

“Per-app audio”機能が追加。ビデオとオーディオの設定が[ゲーム DVR]セクションで一元管理できるように
[システム]-[バージョン情報]セクションにはPCの保護状態が表示されるように
「Windows Creators Update」で追加された“ストレージ センサー”
“ダウンロード”フォルダーのファイルを自動で削除するオプションを選択

 また、「Windows 10 Fall Creators Update」のもう一つの目玉であるクロスデバイス機能拡充の一環として、Android端末の着信をデスクトップへ通知する機能が追加された。この機能を利用するには、Android版「コルタナ(Cortana)」を導入して通知の同期を有効化する必要がある。

 なお、モバイル版Build 15215における変更は不具合の修正が中心。「Fitbit」などのアプリを利用した場合のバッテリー効率とパフォーマンスも改善されている。