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「Visual Studio Code」2025年6月更新 ~人気のMCPサーバーを簡単導入、拡張機能のように管理
オープンソースになった「GitHub Copilot Chat」拡張機能にも注目のv1.102.0が公開
2025年7月14日 14:20
米Microsoftは7月11日(日本時間)、「Visual Studio Code」の2025年6月アップデート(v1.102.0)を正式公開した。以下の新機能や改善が含まれている。
なかでも、AIモデルとの対話の文脈(コンテキスト)を管理するためのプロトコルである「MCP」(Model Context Protocol)の扱いが容易になったのは大きな改善点と言えるだろう。
- チャット
・オープンソースになった「GitHub Copilot Chat」拡張機能
・プロジェクトの慣習を反映したカスタム指示を生成
・計画や調査などのタスクに合わせてチャットを調整できるカスタマイズモード
・選択したターミナルコマンドを自動的に承認
・チャットリクエスト履歴から編集し、再送信する機能 - MCP
・MCPサポートが「Visual Studio Code」で一般提供開始
・MCPビューとギャラリーを用いてMCPサーバーを簡単にインストール・管理
・プロファイルと設定の同期で、MCPサーバーがファーストクラスのリソースとして扱われるように - エディター体験
・「Copilot」コーディングエージェントにタスクを委任し、バックグラウンドで処理させる
・中クリックでエディターをスクロール
新たに用意されたMCPのギャラリーサイトからは、人気のMCPサーバーを簡単に「Visual Studio Code」へ追加できる。
追加したMCPサーバーは、拡張機能と同じような感覚で管理可能。サイドパネルの[拡張機能]ビューに専用のセクションが追加されているので、ここにアクセスすればインストール済みのMCPサーバーを一覧し、設定や制御、削除などが行える。正常に動作しているかも確認可能だ。
また、本バージョンよりMCPサーバーは主要な構成要素として扱われるようになった。つまり、他の「Visual Studio Code」の設定と同様にプロファイル管理される。MCPサーバーをインストールまたは設定すると、その情報は自動で適切なプロファイル固有の場所(mcp.json)に保存され、メインの設定ファイルはクリーンな状態に保たれる。ワークフローやプロジェクトごとに異なるサーバー設定を行ったり、設定同期を通じてデバイス間でシームレスに同期できる。
「Visual Studio Code」は、Windows/macOS/Linuxで動作する高機能なコードエディター。現在、本ソフトの公式サイトや「ストア」アプリ(Microsoft Store)から無償でダウンロード可能。すでに利用している場合は、アプリの自動更新機能を用いてアップデートすることもできる。
Web標準技術で構築されており、Webブラウザーでも動作する。強力なコーディング支援・デバッグ・統合ターミナル機能を提供するほか、言語サーバー(Language Server)対応の拡張機能を追加することで幅広いプログラミング言語に対応できるのが特徴だ。
ソフトウェア情報
- 「Visual Studio Code」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.102.0(25/07/11)