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スクリプト言語「PHP」にセキュリティアップデート ~ZIPアーカイブの扱いに問題

「PHP 8.0.11」「PHP 7.4.24」「PHP 7.3.31」が公開

「PHP 8.0.11」「PHP 7.4.24」「PHP 7.3.31」が公開

 スクリプト言語「PHP」が、9月23日にアップデートされた。現在、公式サイト「php.net」から「PHP 8.0.11」「PHP 7.4.24」「PHP 7.3.31」がダウンロード可能。脆弱性を修正したセキュリティアップデートとなっているので注意したい。

 今回修正された脆弱性(CVE-2021-21706)は、ZIP形式書庫ファイルの扱いに関するもの。「p_zip_make_relative_path()」の実装がWindowsの絶対パスを適切に扱わない(スラッシュで始まるパスを絶対パスと扱う)ため、「ZipArchive::extractTo()」で与えられた出力フォルダーの外に置かれたファイルをZIPアーカイブに含めてしまうことができるという。

 この問題はかなり古くから存在したようで、影響範囲は大きそうだ。古い「PHP」バージョンでZIPアーカイブを扱っている場合は、修正バージョンへのアップデートが必要となる。

 そのほかにも本バージョンでは文字列を連結する際の整数オーバーフローや「msg_send」で確認されたヒープオーバーフローが修正されているとのこと。