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画像生成AIのプロンプトもお任せ! テキスト入力支援ツール「ペースター」v7.31
マウスをポチポチするだけでプロンプトをビルドして挿入できる
2023年8月29日 06:45
テキスト入力支援ツール「ペースター」v7.31が、8月22日に公開された。画像生成AIなどに用いるプロンプト(指令文)を構築・貼り付けるための機能拡充が行われている。
「ペースター」は、日頃よく利用する定型文を手軽に貼り付け(ペースト)できるタスクトレイ常駐型アプリ。クリップボードを監視してコピーされたテキストをストックし、貼り付けやテキストの整形、Web検索などに再利用できるようにしたり、今日の日付や住所、顔文字・絵文字などを挿入したり、キーマクロを実行したりできる。
このように非常に多機能だが、基本的な使い方は簡単で、タスクトレイに常駐させた状態で以下のキーをポンポンと叩くだけだ。
- [Shift]キーを2連打:カスタムメニュー(定型文の挿入)
- [Ctrl]キーを2連打:スタックメニュー(クリップボード履歴)
また、ウィンドウのタイトルバーを右クリックすることでもカスタムメニューを呼び出せる。この挙動は設定画面でカスタマイズすることも可能。キーを2連打しても何も表示されない場合は、「ペースター」の設定画面を閉じたかどうか、環境に適したバージョン(32bit/64bit)を利用しているかなどを確認するとよい。
「ペースター」は設定テキストを書き換えることで柔軟にカスタマイズできるようになっており、今回追加されたプロンプトの入力支援機能もあとから追加するようになっている。まずは公式サイトから「Stable Diffusion」用(実写系)のプロンプトメニュー「SD_Hiroshi」v1.00をダウンロードし、書庫ファイルを展開しよう。なかにある「SD_Prompt_Real.txt」は、「ペースター」のデータフォルダー(初期設定は「C:Users<ユーザー名>DocumentsPaster Data」フォルダー)にコピーしておく。
次に「ペースター」のタスクトレイアイコンを右クリックして、[メニューファイルの編集]-[MenuItems.txt]メニューを選択する。すると設定ファイルが「メモ帳」で開かれるので、一番下までスクロールする。「画像生成AIで使用するプロンプト入力」という設定で以下の行を見つけたら、先頭の「;」を削除してファイルを保存しよう。
;SD_Prompt_Real...\tAlt+Ctrl+T | [J1 "SD_Prompt_Real.txt"]
正しく設定できていれば、カスタムメニューの一番下に[SD_Prompt_Real]というメニューが追加されているはずだ。
このメニューは他のカスタムメニューと少し異なり、プロンプトを構築(ビルド)するための専用ダイアログボックスが表示される。ツリービューにまとめられたパラメーターをマウスの右ボタンでクリック(左ボタンのダブルクリックでもよい)すると、それを出力プロンプトへ追加・削除できる仕組みになっており、マウスでポチポチするだけでプロンプトを手軽にビルドできるのが手軽でよい。
出力プロンプトを細かく調整したい場合は、直接編集モードを有効化しよう。ツリービューが操作不能になる代わりに、テキストボックスで出力プロンプトを編集できるようになる。
できあがったプロンプトはダイアログボックスの[OK]ボタンを押せばアプリケーションに挿入されるが、もし次回も利用するのであれば「ギャラリー」にストックしておくとよいだろう。再利用が容易になる。
もし「Stable Diffusion」以外の画像生成AIでも「ペースター」を活用したくなったら、「SD_Prompt_Real.txt」を参考に新しいプロンプトメニューファイルを作成するとよい。プロンプトをもとに画像を生成するタイプのAIであれば、原理的には対応が可能なはずだ。
「ペースター」はWindows 8/8.1/10/11に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在オータムソフトのWebサイトからダウンロード可能。アプリケーションの署名に少なくない額の費用が掛かっているようなので、とくに法人で利用する場合はカンパに協力したい。
ソフトウェア情報
- 「ペースター」
- 【著作権者】
- オータム西野 氏
- 【対応OS】
- Windows 8/8.1/10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 7.31(23/08/22)