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タブベースの設定画面とルビの表示がサポートされた「Firefox 38」が正式版に
13件の脆弱性も修正
(2015/5/13 14:46)
Mozillaは12日、Webブラウザー「Firefox」の安定版v38.0を公開した。Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1でも動作を確認した。現在、Mozillaの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。Mac OS X/Linux向けにも、それぞれ最新版が用意されている。
「Firefox 38」は新しい延長サポート版(ESR)のベースとなるバージョンで、設定画面がタブスタイルの新しいものへと刷新されるほか、ルビの表示が標準でサポートされる。
そのほかにも、ウィンドウ・タブ・フレーム間の通信を行う“BroadcastChannel API”や暗号化メディアの再生を行う“Encrypted Media Extensions(EME) API”といったAPIが新たに実装された。
特に“EME API”はデジタル著作権管理(DRM)で保護されたコンテンツをHTML5で再生するために重要。ライセンスの管理サーバーと鍵をやり取りしてDRMコンテンツの復号やデコードを行う“Content Decryption Module(CDM)”と、コンテンツをWebページで再生するための“video”“audio”タグとの橋渡しを行ってくれる。「Firefox 38」ではCDMとして「Adobe Primetime CDN」に対応しており、ブラウザーとは異なるサンドボックスプロセスでDRMコンテンツを復号できるようになっている。この機能が不要な場合は、無効化することも可能だ。
そのほかにも、本バージョンでは13件の脆弱性が修正されているので注意。深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中最も高い“最高”が5件、2番目に高い“高”が5件、3番目に高い“中”が2件、最低の“低”が1件となっている。
ソフトウェア情報
- 「Firefox」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 38.0(15/05/12)