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「Excel」のピボットテーブルが修正しやすく ~『#SPILL!』エラーを導入へ

ピボットテーブルの出力範囲に既存データがあった場合のダイアログを廃止

「Excel」のピボットテーブルが修正しやすく

 米Microsoftは10月2日(現地時間)、「Excel」のピボットテーブルに関する改善を発表した。ピボットテーブルを出力するセル範囲に問題があったとき、エラーダイアログを表示する代わりに『#SPILL!』エラーが表示されるようになる。

 従来は、ピボットテーブルを既存のワークシートへ出力する際、出力範囲に既存のデータが存在するといった問題がある場合、エラーダイアログが表示され、作業が中断されていた。しかし今後は、『#SPILL!』エラーが表示されるとともに点線で現状の出力範囲が示され、修正作業へスムーズに移行できる。

従来はエラーダイアログが表示される
今後は『#SPILL!』エラーが表示されるとともに点線で現状の出力範囲が示される

 ピボットテーブルの出力時に『#SPILL!』エラーが表示された場合に推奨される対策は以下の通り。

  • ピボットテーブルの出力を妨げているセルのデータをすべて削除
  • ピボットテーブルの出力先を十分広いスペースがある場所へ移動
  • エラーが解決するまでピボットテーブルのフィールドを調整
  • スライサーやタイムラインを使用してピボットテーブルを調整
出力を妨げているセルのデータをすべて削除
ピボットテーブルのフィールドを調整

 本機能はMicrosoft 365 InsiderのBetaチャネルユーザー向けに、以下のバージョンで利用可能だ。

  • Windows:Version 2508 (Build 19309.20000)以降
  • Mac:Version 16.102 (Build 25090953)以降