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依頼したPC操作を代行してくれる「Copilot Actions」が「Copilot on Windows」に

旅行写真の整理、ダウンロードフォルダーの掃除といったローカルファイル処理に対応

「Copilot on Windows」に「Copilot Actions」、依頼したPC操作をユーザーに代わり実行してくれる

 米Microsoftは11月17日(現地時間)、「Copilot on Windows」のアップデートを発表した。この前の旅行で撮影した写真の整理、ダウンロードフォルダーの掃除、ファイルの変換、PDFドキュメントからの情報抽出といった面倒なローカルファイル操作を言葉で指示すれば、汎用AIエージェント 「Copilot Actions」 が代行してくれるようになる。「Microsoft Edge」の「Copilot モード」でプレビュー提供されている「Copilot Actions」がWeb版だとすれば、今回発表された「Copilot on Windows」の「Copilot Actions」はそのローカル版といえるだろう。

 「Copilot Actions」は、v1.25112.74以降の「Copilot」アプリで利用可能。欧州経済領域(EEA)を除くすべての「Windows Insider」チャネルに順次展開される。利用可能になると「Copilot」アプリのプロンプト入力ボックスにあるプルダウンメニューで[アクション](Action)が選べるようになり、必要に応じてファイルやフォルダーを添付(指定)してプロンプトを実行すると、ローカルファイル操作のタスクが開始される。

 ローカルファイル操作を実施する際は、ユーザーが操作する通常のデスクトップ環境とは別に、「Agent Workspace」と呼ばれる隔離された「Copilot」専用のデスクトップ環境が作成され、「Copilot Actions」はそのなかでデスクトップアプリやWebブラウザーと対話しながらタスクの完了を試みる。わざわざ隔離環境「Agent Workspace」を構築するのは、「Copilot Actions」が誤ってユーザーデスクトップを変更したり、破壊しないようにするためだ。

隔離環境「Agent Workspace」で、指示されたタスクを実行

 なお、「Copilot Actions」は今のところ「Copilot Labs」の実験的な機能と位置付けられている。モデルのパフォーマンス最適化と学習を進めるため、当面の間はユースケースを絞って提供されるとのこと。依頼してもやってもらえないタスクがあるかもしれない。

 また、試験提供中は誤動作の可能性もあるため、利用の際は注意が必要だ。とくにメールアドレスや支払い情報といった個人情報の入力、Webサイトへのサインイン、その他の機密性の高いタスクを実行する際は、その操作が安全に行われているか十分に確認すべきだ。