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AIを統合した「Microsoft Edge」の新しいモード「Copilot モード」がパワーアップ

開いているタブや閲覧履歴を教えれば、「Copilot」はもっと賢く・便利に

「Microsoft Edge」の「Copilot モード」

 米Microsoftは10月23日(現地時間)、「Microsoft Edge」の「Copilot モード」をアップデートしたと発表した。

 「Copilot モード」(Copilot Mode)は、デスクトップ版「Edge」に追加された新しい実験モード。同社のチャットAI「Copilot」との結びつきがより強固となり、新規タブページから「Copilot」を利用したり、ツールバー右端のボタンで手軽に閲覧中のページについて質問できるようになるほか、ハンズフリーによる音声対話、開いているタブや閲覧履歴までも活用した質問(既定は無効)などが利用できるようになる。2025年7月から提供されているが、米国では早期アクセスとしてさらに先進的なツール「Copilot Actions」「Copilot Journeys」がテスト可能となった。

新規タブページやツールバー右端のボタンで手軽に「Copilot」が利用できる
今開いているタブも把握。ハンズフリーによる音声対話も可能

Copilot Actions

 「Copilot Actions」は、テキストや音声でオンラインタスクを「Copilot」に依頼できる機能。クリックやスクロールといった複合的な操作も可能で、メールの受信ボックスを調べて、ニュースレターの購読を解除してもらうといったタスクも任せられる。

 現在、米国でのみ限定プレビューとして無料提供中だ。日本ではウェイティングリストへの登録のみ行える。

【「Copilot」にニュースレターの購読を解除してもらう】
Get your tasks handled for you with Copilot Actions in Edge

Copilot Journeys

 「Copilot Journeys」は閲覧履歴を記憶し、プロジェクトごとに自動整理する機能。中断した作業へすぐ戻れるように、関連タブや次のステップを提案してくれる。この機能も米国でのみ限定プレビューされており、ウェイティングリストへの登録が必要。

閲覧履歴を記憶し、プロジェクトごとに自動整理

 また、今回のアップデートでは、閲覧履歴を活用したより高品質な応答を行えるようになる。先週見ていた青いパーカーについて「Copilot」へたずねたり、以前に「いいね」した映画からおすすめを選んでもらったりといったことが可能だ。この機能は既定で無効化されており、ユーザーが明示的に許可しない限り有効にはならない。

【先週見ていた青いパーカーについて「Copilot」に調べてもらう】
Copilot Mode in Edge

プライバシーと安全性

 「Copilot モード」は「Edge」の設定画面(edge://settings/ai)でON/OFFが可能。これまでのクラシックモードにも簡単に戻せる。「Copilot」がアクティブな場合は、それがわかる視覚的手掛かりが表示される。ユーザーが許可したもの以外の情報を「Copilot モード」が勝手に収集することはなく、外部と共有されることもない。

「Copilot モード」は「Edge」の設定画面(edge://settings/ai)でON/OFFが可能

 「Copilot モード」は現在、Windows/Mac版「Edge」で利用可能。モバイル版にも今後対応する予定だという。また、「Edge for Business」に搭載される「Copilot モード」については、近日中に案内される。