NEWS(11/12/09 18:13)
Google、“Google+”と連携可能になった画像管理ソフト「Picasa」v3.9を公開
2枚の写真を並べて編集できるようになったほか、多数のエフェクトも利用可能に
米Google Inc.は8日(現地時間)、多機能写真管理ソフト「Picasa」の最新版となるv3.9.0 (ビルド 135.78、0)を公開した。最新版の主な変更点は、同社が運営するSNS“Google+”と連携する機能が追加されたこと。
具体的には、写真アップロード先がGoogle+になり、Google+の“サークル”単位での共有が可能になった。Google+へ写真をアップロードする際はWebに最適化した表示サイズに縮小せず、もとの表示サイズを保ったままアップロードすることも可能。また、Google+へアップロードした写真には、本ソフトで付加した“人物タグ”が反映され、Google+で写真を見る人も写真に写っている人物が誰なのかがわかるようになっている。
さらに、写真を編集する際に2枚の写真を並べて表示できるようになった。写真を並べる際は編集前と後の同じ写真を並べて表示するほか、指定した異なる2枚の写真を並べることが可能。似た場面を撮影した2枚の写真を並べて表示し、写りのよい写真を選びたい場合などに便利。
加えて、レタッチWebアプリ“Picnik”を利用した多数のエフェクトを“Picnik”のユーザーインターフェイス(以下、UI)を表示せずに、本ソフトのUIで利用できるようになった。エフェクトの多くはスライドバーでかかり具合などを調整可能。利用できるようになったエフェクトは以下の通り。
- 赤外線フィルム:赤外線撮影風に変換
- LOMO 風:ロシア製カメラ“LOMO”を使ったように周辺を暗く、色を不自然に鮮やかに変換
- HOLGA 風:トイカメラ“HOLGA”を使ったように周辺を暗く、ぼやけた画像に変換
- HDR 風:写真をハイダイナミックレンジ合成したように輪郭と色彩を強調
- シネマスコープ:上下の長さを若干圧縮し、古い映画のような色調に変換
- オートン風:画像の周辺をぼかし、中心のみを明るくして中心の被写体を強調
- 60 年代:1960年代に撮影されたカラー写真のように色を退色
- 色を反転:色調を反転
- ヒート マップ:温度分布を表した画像風に変換
- クロス プロセス:ネガフィルムとポジフィルムの処理方法をあべこべにして現像したように変換
- ポスターライズ:ポスター風に減色
- デュオトーン:指定した2つ色のみで色を表現
- ブースト:色と明るさを強調
- ソフト:全体をぼかしてソフトフォーカスに変換
- 周辺減光/マット:周辺を暗く、または周辺に指定した色を合成
- モザイク:モザイクをかける
- 焦点を拡大:指定した位置を中心にズームぼかし
- スケッチ:線画に変換
- ネオン:ネオンペンで描いたように輪郭だけを描画
- マンガ:アメコミ風のドットを合成
- 枠線:画像の四辺に枠線を追加
- ドロップ シャドウ:写真が少し浮いて見えるように影を追加
- ミュージアム マット:シンプルな額縁風の枠を追加
- ポラロイド:インスタントカメラ風の枠を追加して斜めに傾ける
そのほか、Googleが提唱するWeb向け画像形式“WebP”に対応している。
- 【著作権者】
- Google Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.9.0 (ビルド 135.78、0)(11/12/08)