レビュー

Office文書の隠れた個人情報を削除する「ゼロから始めるプロパティ」

「Office 2007」以降のDOCX/XLSX/PPTX形式などに対応。複数ファイルからの一括削除も

「ゼロから始めるプロパティ」v0.5

 「ゼロから始めるプロパティ」は、「Microsoft Office」ファイルのプロパティに含まれる個人情報を削除するツール。Windows 7以降に対応しており、作者のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 「Microsoft Office」でドキュメントを作成すると、初期設定でファイルのプロパティに“作成者”の名前などといった個人情報が追加される。実際、オンラインで公開されている「Microsoft Office」ファイルをダウンロードしてプロパティ画面を開いてみれば、“作成者”以外にも、“会社”や“前回保存者”、“マネージャー”、“コメント”などのデータが消されず、そのまま公開されてしまっているケースがよくある。

 こうしたプロパティ情報を削除する手段は一応用意されているものの、煩雑で面倒なのが実際だ。また、「Office 2003」までの古いファイル形式のプロパティ情報を削除するツールは有志によって提供されているものの、「Office 2007」以降の“Office Open XML”形式(DOCX/XLSX/PPTXなど、拡張子の末尾にXが付くファイル)に対応したツールはなかなか見つからない。

 そこで開発されたのが、「ゼロから始めるプロパティ」だ。本ソフトを利用すると、指定した複数のファイルから、プロパティ情報をまとめて削除することが可能。使い方も簡単で、ドラッグ&ドロップなどでファイルを追加して[開始]ボタンを押すだけだ。指定フォルダー以下のファイルからプロパティ情報を一括削除することもできるので、“ドキュメント”フォルダーを登録すれば、自分の作成したオフィス文書から簡単に個人情報を削除することができる。

「Microsoft Office」ファイルをダウンロードしてプロパティ画面を開いた様子。個人情報が残されているのがわかる
「ゼロから始めるプロパティ」で個人情報を削除した後のプロパティ画面

 なお、削除ステータスが“NG”になる場合は、ファイルがロックされていないか確認しよう。「Office」アプリで編集中の場合は、一度アプリを閉じる必要がある。

ソフトウェア情報

「ゼロから始めるプロパティ」
【著作権者】
hide 氏
【対応OS】
Windows 7以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.5