REVIEW(12/01/16)

コーディングが楽しくなる軽快でスタイリッシュなテキストエディター「Intype」

カスタム可能なスニペット機能をはじめ、プログラミングに便利な機能を満載

「Intype」v0.9.2 RC unstale「Intype」v0.9.2 RC unstale

 「Intype」は、主にコーディング用途を想定したタブ切り替え型のスタイリッシュなテキストエディター。Windowsに対応しており、編集部にてWindows 7で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトは、プログラマー向けのテキストエディター。モダンなデザインと軽快な動作が特長。最新版のバージョンは“0.9.2 RC unstale”とされており、現在のところ無償で提供されている。正式版となるv1.0の公開に向けて開発を進めているとのこと。

 プロジェクト管理機能や構文の色分け機能、複数選択、矩形選択などの機能を備えるほか、指定したテキストをパスカルケース・キャメルケース・スネークケースなど、プログラミング言語に応じた命名規約へ変換できるプログラマー向けならではのテキスト整形機能も備える。

 なかでも、最も強力なのがスニペット機能だろう。「Intype」のスニペット機能はMac OS Xで人気のテキストエディター「TextMate」を参考にしており、“バンドル(Bundle)”という仕組みを通じて提供されている。あらかじめ登録した単語を入力して[タブ]キーを入力する(タブトリガー)か、キーボードショートカット利用して定型文を簡単に挿入することが可能。

 たとえば、プログラミング言語として“HTML”が指定されている場合、

html

と入力して[Tab]キーを押せば、

<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="en">  	|  	</html>

という定型文が挿入され、カーソルが“html”タグの内側(“|”の位置)にセットされる。同様にして、“head”“title”などと入力して[Tab]キーを押せば、“<head>~</head>”“<title>~</title>”といったタグが簡単に挿入できる。楽してサクサクとコーディングを進められるのが心地よい。

 スニペット機能は、“バンドル”を編集してユーザー側で自由に機能を拡張できる。構文色分け機能やテーマ機能も“バンドル”を通じて提供されており、バンドルエディターでカスタマイズできる。

スニペット機能はバンドルエディターで自由にカスタマイズ可能スニペット機能はバンドルエディターで自由にカスタマイズ可能

構文色分けの設定構文色分けの設定

テーマの設定テーマの設定

テーマ機能テーマ機能

 そのほか、[F11]キーでツールバーやパネルを廃したシンプルな画面デザインへ、一時的に変更することが可能。解像度の低い環境で利用する場合や、キーボードでの入力に集中したい場合には便利かもしれない。

プロジェクトを管理するサイドバーやメッセージパネルなどをすべて表示した様子プロジェクトを管理するサイドバーやメッセージパネルなどをすべて表示した様子

[F11]キーでシンプルな画面デザインへ変更した様子[F11]キーでシンプルな画面デザインへ変更した様子

バックアップフォントを設定すれば、日本語の文字化けを解消できるバックアップフォントを設定すれば、日本語の文字化けを解消できる

 なお、初期状態では日本語の文字化けが発生する。その場合は、[Edit]-[Preference]メニューから設定ダイアログを開いて[Font]タブを選択し、“Backup fonts”として“MS ゴシック”や“Meiryo UI”などの日本語フォントを指定すればよい。

【著作権者】
Inotai.com
【対応OS】
(Windows 7にて動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.9.2 RC unstale

(柳 英俊)